ダイソン「Pure Hot+Cool 」は、空気清浄機・ヒーター・扇風機の1台3役をこなす多機能シリーズ。
「HP04」と「HP03」は、そんな「Pure Hot+Cool 」シリーズ内の1台ですが、両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係となります。
- HP04(2018年発売)
- HP03(2017年発売)
中身は何が違うのでしょうか?
主な違い
- LCDディスプレイで空気の見える化
- 新たにディフューズドモードを搭載
- ヒーター暖房機能UP(電気代もUP)
- 空気清浄能力を強化
当記事では、上に挙げた4つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
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「HP04」と「HP03」の違いの詳細
まずは、冒頭で挙げた4つの新機能の詳細について。
LCDディスプレイで空気の見える化
旧モデルである「HP03」にはディスプレイモニターがありませんでした。
旧モデルでは、Dyson Linkアプリを使用すれば空気の状況をモニターすることができましたが、
新モデル「HP04」では、本体にLCDディスプレイを搭載し、リアルタイムで空気や部屋の状態を確認できるように。
モニターで確認できること
- 温度
- 湿度
- 空気質
- PM2.5
- PM10
- VOC(揮発性有機化合物))
- NO2(二酸化窒素)
- フィルターの交換状況
「空気の見える化」は空気清浄機業界の流れとなっており、国内メーカー機種でも上位モデルにはモニター搭載機種が増えていますが、「Pure Hot+Cool 」シリーズもモニター搭載となりました。
新たにディフューズドモードを搭載
発表当時に話題になっていた待望のディフューズモード。
空気清浄の仕組みは次のとおりで、汚れた空気を吸引して、浄化したうえで吐き出します。
キレイな空気を出すときに、本体の背面に向けて吐き出せるようにしたのがディフューズモードです。
旧モデルでは、本体の前面に向かって空気を出していたのですが、これが冬場に寒いと評判がよくありませんでした。
新モデルでは、その点きっちり対応してきた形となります。
ヒーター暖房機能のパワーアップ
80種類の発熱体の構成パターンのテスト結果から、ヒータ使用時の気流増幅の仕組みを見直し、熱効率が上がりました。
これにより、お部屋が早く効率的に温まるようになったとのこと。
新モデルでは消費電力が1200Wから1400Wに上がっています。
仮に電気料金を1kWhあたり25円とすれば、1400Wの電気代は1日3時間利用で105円、1ヶ月使えば3,255円。
同条件で1200Wの場合は、1日3時間利用で90円、1ヶ月使えば2,790円なので、差額は450円/月ほど。
ヒーターを使う時期は冬場だけなので、年間で2,000円前後の差といったところでしょうか。
空気清浄能力を強化
- 風量のパワーアップ
- フィルターの性能アップ
まず、1点目は風量アップ。
先述のとおり空気清浄機の仕組みは、
- 汚れた空気を吸い込んで
- フィルターでろ過して
- きれいな空気を吐き出す
という3ステップなので、風量が大きいほど、より多くの空気を吸い込めるので、より多くの空気を綺麗にできます。
新モデルでは、この点がパワーアップしており、同時間で比較したときの適用床面積が広くなっています。
HP04 (新) |
HP03 (旧) |
|
---|---|---|
30分での清浄範囲 | 9畳 | 8畳 |
60分での清浄範囲 | 26畳 | 23畳 |
次に、空気清浄能力アップの2点目が、フィルターの性能向上です。
空気清浄の要であるフィルターは、元々 0.1µmの粒子を99.95%除去する高性能なHEPAフィルターを採用していましたが、マイクログラスファイバーを増量し、フィルターを強化しています。
また、脱臭フィルターに関しては活性炭の量を3倍以上増量してニオイの面でも強化されました。
重く大きくなったのはデメリット、ただし外観はスタイリッシュに
新モデルとなり改良されたポイントを4点紹介しましたが、進化の代償として重量やサイズがアップしています。
HP04(新) | HP03(旧) | |
---|---|---|
重さ | 5.70kg | 4.01kg |
高さ | 76.4cm | 63.2cm |
幅 | 24.8sm | 22.2cm |
奥行 | 24.8sm | 22.2cm |
ただし、サイズは大きくなりましたが、見た目は逆にスリムな印象となりました。
理由はボディラインの違いで、旧モデルはA型でしたが、新モデルはI型のラインとなったことで印象がスマートになりました。
旧モデルAライン
新モデルIライン
このボディラインの変更は、デザイン重視の家電としては重要なポイントだと思っていて、個人的には高評価でした。
「HP04」と「HP03」の価格差を比較
ここまで「HP04」と「HP03」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
HP04の価格
新モデル「HP04」は、2023年8月時点では、新品はほとんどなく中古の出品が多いです。
旧モデルと比べると、個人的には「HP04」のIラインに惹かれますが、残念ながら価格的には選択肢とするのは微妙です。
なお、2021年5月に発売された後継モデル「HP07」は、Iラインかつ機能的にも優れているため、そちらを検討するのがおすすめです。
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HP03の価格
先に紹介した「HP04」とは異なり、より古い「HP03」の方が市場にまだ在庫があります。
「HP03」の2017年発売時の価格は7万円台程度でしたが、2023年8月時点では4~5万円台のものが見られます。
個人的には性能面で新モデルに惹かれつつも、価格差を考慮すると旧モデル「HP03」推しでしょうか。
結論|今のおすすめは?
結論として、今のおすすめは旧モデル「HP03」です。
理由は先述のとおり、「HP03」の価格が圧倒的に安いことと、「HP04」にまともな在庫が残っていないため。
現時点のおすすめ
ただし、新モデルのIラインに惹かれる場合は、最新モデル「HP07」を検討してみるのもおすすめです。
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以上、ダイソン空気清浄機「HP04」と「HP03」の違いについて解説しました。