「HP09」と「HP07」は、両方ともダイソンの多機能型空気清浄機。
空気清浄のほか様々な機能を持つ両モデルですが、一部機能の異なる別シリーズの関係となります。
型番 | シリーズ名 | 発売日 |
---|---|---|
HP09 | Purifier Hot+Cool Formaldehyde | 2022.10 |
HP07 | Purifier Hot+Cool | 2021.5 |
さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の2点。
- ホルムアルデヒド分解機能の有無
- 本体カラーの違い
当記事では、上に挙げた2つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
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特徴・選び方を紹介したうえで、現行全モデルを比較表で比べています。他機種も気になる方はご覧ください。
HP09とHP07の違い
はじめに書いたとおり「HP09」と「HP07」の主な違いは2つあります。
HP09 | HP07 | |
---|---|---|
ホルムアルデヒド分解 | ○ | × |
本体カラー | ホワイト&ゴールド | ・ホワイト&シルバー ・シルバー&ブルー |
ホルムアルデヒド分解機能
両シリーズとも「空気清浄×ヒーター×扇風機」のマルチな役割を果たすモデルですが、新シリーズ「HP09」は、さらにホルムアルデヒドの分解機能も搭載しています。
モデル | 空気清浄 | ホルムアルデヒド分解 | ヒーター | 扇風機 |
---|---|---|---|---|
HP09 | ○ | ○ | ○ | ○ |
HP07 | ○ | × | ○ | ○ |
ホルムアルデヒドとは?
粘膜を刺激して「涙・鼻水・のどの痛み・咳」などを誘発する刺激臭のある無色の気体。
ホルムアルデヒドは、樹脂・接着剤・塗料・防腐剤などで広く使用されていたことから、家の建材や家具などから発生することも多く、シックハウス症候群の原因となる化学物質です。
シックハウス症候群が社会問題となったことから、法規制により建材等からのホルムアルデヒドの放散量は減っていますが、ゼロではないことや、古い材料からは長期の放散が心配されます。
シックハウス症候群が気になる方や、小さな子供やペットがいてホルムアルデヒドが心配な方には「HP09」はおすすめです。
「HP09」では、集塵用の「HEPAフィルター」に加えて、ホルムアルデヒドを除去するための「酸化分解触媒フィルター」が付属しています。
「HEPAフィルター」と異なり交換不要なのは嬉しいポイント。
HEPA フィルター | 酸化分解触媒 フィルター | |
---|---|---|
HP09 | あり(1年交換) | あり(交換不要) |
HP07 | あり(1年交換) | なし |
なお、HEPAフィルターは1日に12時間使用した場合、1年後に交換することが目安となっており、交換用フィルターは税込7,700円(2022年10月時点)です。
本体カラーの違い
「HP09」と「HP07」は、次のとおりカラー展開が異なります。
HP09 | ホワイト&ゴールド |
---|---|
HP07 | ・ホワイト&シルバー ・シルバー&ブルー |
まずは「HP09」の「ホワイト&ゴールド」です。
続いて「HP07」の「ホワイト&シルバー」と「シルバー&ブルー」
ダイソンの家電はデザイン性も魅力のひとつなので、外観の印象を大きく左右する本体カラーも比較時の重要なポイントです。
両モデル共通の特徴
以上が、両モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能もサクッと紹介します。
- HEPAフィルター(PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去)
- Air Multiplierテクノロジー(気流を増幅させて部屋全体の空気を清浄)
- LCDディスプレイ(有害ガスやニオイを検知して空気質を本体の画面に表示)
- スマートスピーカー対応(ハンズフリーで操作が可能)
- ディフューズモード(排出する空気を後方に送風するので冬でも寒くない)
- ダイソンリンクアプリ(Wi-Fiに繋ぐと空気質のモニターやリモコン操作が可能)
- 最大350度首振り機能(角度調整も可能な首振り機能)
- ナイトモード(ディスプレイ減光と静音運転)
- リモコン付属(マグネット式で本体上部に取付可能)
また、基本スペックは次のとおり少し異なるものの、ほぼ一緒なので気にする必要はないでしょう。
HP09 | HP07 | |
---|---|---|
清浄力 | 30分で9畳 (※1) 60分で25畳 (※2) 8畳の清掃時間:約27分 | |
運転音 (温風時) | 23.5~48.9dB (34.4~44.2dB) | 23.8~48.6dB (30.4~40.8dB) |
重量 | 5.75kg | 5.69kg |
サイズ | 高さ764×奥行248×幅248mm |
(※1)日本電気工業会規格(JEM1467)にて算出
(※2)ダイソン自社基準で算出
HP09とHP07の価格を比較
ここまで「HP09」と「HP07」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
HP09の価格
2022年10月発売の「HP09」の発売時価格は約9.2万円でした。
2023年1月時点では、安いもので8万円台あたりで、あまり価格は下がっていません。
古いモデル(HP04・HP03・HP00など)は安いことがありますが、比較的最近のモデルは値崩れしにくいイメージがあり、今後どこまで価格が落ちるのか未知数です。
ホルムアルデヒド除去機能に対して、両モデルの価格差が適正と感じるかが選定のポイントとなりそうです。
HP07の価格
2021年5月発売の「HP07」は、新型コロナの影響による材料不足で長期欠品しており、市場に在庫がほとんどない状態でしたが、2022年秋より再流通しています。
2023年1月時点では、安いもので6万円台を推移。
先述のとおり、欠品が長く続いたこともあり値動きの予想は立てにくいですが、今後も「HP09」よりは安い状態が続くと予想されるので、両モデルの価格差に注目したいところです。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは「HP07」です。
理由は、価格差が大きく、より安い「HP07」に魅力を感じるためですが、次のような方には「HP09」も選択肢となると思っています。
- シックハウス症候群が気になる
- 小さな子供やペットがいてホルムアルデヒドが心配
上記に当てはまらず、ホルムアルデヒドは気にならないという場合は、価格重視で「HP07」推し、というのが個人的な意見です。
現時点のおすすめモデル
以上、「HP09」と「HP07」の違いを解説しました。