「MCK554A・MCK55Z・MCK55Y」は、すべてダイキンのスリムタワー型加湿空気清浄機の型番。
ダイキン空気清浄機の中でも、接地面積が少なく空間にスッと馴染むデザイン性が特徴ですが、それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- MCK554A:2023年10月発売
- MCK55Z:2022年10月発売
- MCK55Y:2021年10月発売
ダイキン公式では、「MCK554A」を2024年モデル、「MCK55Z」を2023年モデル、「MCK55Y」を2022年モデルと表現しているので当記事でもそれに習います。
さっそく結論ですが、近年の当シリーズの進化の歴史を次表にまとめました。
型番 | 前モデルから 進化した点 |
---|---|
MCK55X (2021) |
・抗菌加湿フィルターを採用 ・TAFUフィルターを採用 |
MCK55Y (2022) |
・パネル操作部の抗菌加工 ・カラー展開の変更 |
MCK55Z (2023) |
電源コードをL字プラグに変更 |
MCK554A (2024) |
前年モデルから変更なし |
当記事で比較をする「MCK55Z・MCK55Y・MCK55X」の3モデルにおいては、抗菌対応・本体カラー・電源プラグ形状の違いなど、微々たる変更が多いです。
最新2024年モデル「MCK554A」と前年モデルに違いはないので、当記事では、まず次のとおり2つのパートに分けて旧モデル間の機能的な違いを解説します。
- 「MCK55Z(2023)」と「MCK55Y(2022)」の違い
- 「MCK55Y(2022)」と「MCK55X(2021)」の違い
その後、最新2024年モデル「MCK554A」も含めて、各モデルの現時点の価格を比較することで、
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
販路違いの「ACK55Z・ACK55Y・ACK55X」についても後述しているので、MCK・ACKの両シリーズの違いが気になる方もご覧ください。
MCK55ZとMCK55Yの違い
最新2023年モデル「MCK55Z」と2022年モデル「MCK55Y」の違いは電源コードプラグの形状のみです。
MCK55Z (2023) | L字プラグ |
---|---|
MCK55Y (2022) | 通常のプラグ |
引用:ダイキン公式
壁のコンセント穴に直接挿す場合は、L字形状がすっきりするので地味にありがたい変更です。
ただし、複数の電源プラグを挿せるマルチタップを使用する場合は、L字が使いにくいこともあるので要注意。
「MCK55Z」と「MCK55Y」の違いはプラグ形状のみのため、価格の安さで選ぶのが正解です。
MCK55YとMCK55Xの違い
続いて、2022年モデル「MCK55Y」と2021年モデル「MCK55X」の主な違いは次のとおり2点あります。
- パネル操作部の抗菌加工
- カラー展開の変更
パネル操作部の抗菌加工
2022年モデル「MCK55Y」は、操作ボタンの部分が抗菌対応となっています。
MCK55Y (2022) | パネルの抗菌加工あり |
---|---|
MCK55X (2021) | なし |
除菌・殺菌などの効果はありませんが、付着した菌の増殖を抑える効果が期待できます。
衛生面に気をつかう昨今においては嬉しい改良ですね。
カラー展開の変更
上の写真のとおり、2022年モデル「MCK55Y」のカラー展開はホワイト・カームベージュ・ブラウンの3色展開です。
写真中央のカームベージュが、今までになかった新色で限定色扱いとなっています。
MCK55Y (2022) |
・ホワイト(W) ・カームベージュ(C) ・ブラウン(T) |
---|---|
MCK55X (2021) |
・ホワイト(W) ・ダークグレー(H) ・ディープブラウン(T) |
ブラウンの色名が微妙に違いますが見た目は同じなので、変更があったのはダークグレーがカームベージュになった点です。
ちなみに、上表のカラー名の横に記載したアルファベットはカラー記号で、型番の後ろにくっついて本体カラーを表します。
例えば「MCK55Y-C」は2022年モデルのカームベージュ、「MCK55X-W」は2021年モデルのホワイトです。
新旧モデルに共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの共通の特徴もサクッと紹介します。
共通の特徴
- 空気清浄の適用面積は~25畳(~41m2)
- 500mL/時の加湿機能あり
- ストリーマ搭載でアレル物質などを内部で強力分解
- アクティブプラズマイオンを放出し外部でもアレル物質抑制
- 持続性の高いTAFUフィルターを採用し10年交換不要
- 加湿フィルターに持続性抗菌剤「KOBA-GUARD」採用
- 電気代は1日3.2円~4.6円が目安
MCK554A・MCK55Z・MCK55Yの価格を比較
ここまで各モデルの主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証します。
価格推移の傾向
- 発売時価格:6万円前後
- 底値:2~3万円台
家電は発売後、徐々に価格が下がっていきますが、過去モデルを参考にした価格推移の傾向は上記のとおりです。
2022年モデル以前の発売時価格は5万円台の中盤あたりでしたが、物価高の影響なのか、近年の発売時価格は少し上昇している印象があります。
価格上昇に伴い、底値圏についても、2万円台まで落ちるかは微妙なところ。
少なくとも3万円台になれば底値圏とみてよいと思います。
以上を踏まえて、各モデルが今どれくらい安くなっているか確認していきましょう。
MCK554Aの価格
2023年11月発売の最新モデル「MCK554A」の発売時価格は、安いもので6万円台の前半というところ。
これから価格を下げていくでしょうが、まだまだ旧モデルの価格には遠く及びません。
旧モデルとの機能差もないので、今あえて選ぶ理由はないと考えます。
MCK55Zの価格
2022年10月発売の「MCK55Z」の発売時価格も約6万円前後でしたが、徐々に価格を下げていき、2023年11月時点では、安いもので4万円前後を推移しています。
前年モデルとの違いが、電源プラグ形状のみなので、より安い前年モデルの方が個人的にはおすすめですが、
「L字プラグの方がいい」という方でも、選択肢になりえる価格帯になってきたように思います。
MCK55Yの価格
2021年10月発売の「MCK55Y」は、底値圏に入りつつある価格的に今おすすめのモデルです。
2023年11月時点では安いもので3万円台の中盤あたりを推移しています。
過去モデルを参考にすると、まだ価格が下がる可能性はありますが、かなり値頃感は強くなってきました。
先述のとおり、近年は物価高の影響か発売時価格が上がっていることもあり、連動して大底の価格帯も上がる可能性があります。
さらに安くなることを期待したいですが、大底を狙いすぎてタイミングを逃さないよう注意しましょう。
なお、さらに1年前のモデル「MCK55X」は、一時は3万円前後まで安くなっていました。
しかし、市場の在庫減少とともに価格が上昇し(安いものから売れるため)、いま残っているものは後継機種よりも高額なことが多いです。
機能的にも後継機種に勝る部分がないこともあり、当記事の比較対象からは除外しました。
【補足】ACK55Y・ACK55Y・ACK55Xとの違い
より安いモデルを発見できる可能性があるので、補足として、ACKシリーズの存在に少し触れておきます。
ダイキンの空気清浄機には「MCK」という型番のほかに「ACK」という外観の同じ型番が存在します。
両者の違いは、どこで売っているかという販売経路の違いで、ACKシリーズはダイキンの系列店を中心に販売されています。
- MCK = 家電量販店モデル
- ACK = ダイキンオリジナルモデル
家電量販店 | ダイキン オリジナル | |
---|---|---|
2024年モデル | MCK554A | なし |
2023年モデル | MCK55Z | ACK55Z |
2022年モデル | MCK55Y | ACK55Y |
2021年モデル | MCK55X | ACK55X |
上表のように、各年ごとにMCKとACKの2種が存在しますが中身は完全に同じ。
2023年モデルを例にとると「MCK55Z」=「ACK55Z」という関係性なので、価格の安い方を選ぶのが正解です。
気になるモデルがあれば、ぜひACKシリーズの値段も確認してみてください。
タイミングによっては、より低価格で発見できる可能性があります。
2023年ダイキンオリジナルモデル
2022年ダイキンオリジナルモデル
2021年ダイキンオリジナルモデル
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは2022年モデル「MCK55Y」です。
理由は、他モデルより価格が安く、機能的な違いもほぼないため(電源プラグ形状のみ)。
やがて新モデルの価格が下がってきて、世代交代が起きるでしょうが、それまでの間は、個人的には2022年モデル「MCK55Y」推しです。
現時点のおすすめ
以上、ダイキンのスリムタワー型空気清浄機「MCK554A・MCK55Z・MCK55Y」の違いについて解説しました。
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ダイキンのスリムタワー型空気清浄機MCK55シリーズをレビュー!
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