「SR-HBA101」と「SR-HB100」は、パナソニック炊飯器の同一シリーズで、発売年が異なる新旧モデルの関係です。
- SR-HBA101:2021年9月発売
- SR-HB100:2020年9月発売
内釜を包み込むように搭載された「全面発熱5段IH」と、蓄熱性が高い「ダイヤモンド銅釜」で、お米一粒一粒を芯からふっくらと炊き上げるのが特徴です。
新モデルの変更点
- 冷凍用ごはんコースを搭載
- ケーキコースがなくなる
- 液晶画面が変化
- 炊飯時間が変化
- 本体カラーが黒のみに
当記事では、上に挙げた5つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
SR-HBA101とSR-HB100の違い
「SR-HBA101」と「SR-HB100」の主な違い5点を下表にまとめました。
SR-HBA101 (新) | SR-HB100 (旧) | |
---|---|---|
冷凍ごはん コース | ◯ | × |
ケーキ コース | × | ◯ |
液晶カラー | グレー | オレンジ |
炊飯時間 | 早め | 新モデルより遅め |
本体カラー | 黒のみ | ・黒 ・白 |
冷凍用ごはんコースの有無
新モデル「SR-HBA101」では、「冷凍用ごはんコース」が搭載されました。
「冷凍用ごはんコース」とは、まとめ炊きをして、冷凍保存をしても美味しく食べられる炊飯コースのこと。
冷凍・解凍されることを考慮して炊飯するため、冷凍ごはん特有のべちゃっとする感じや、逆に硬くてパサつく感じを軽減します。
ちなみに、冷凍ごはんを美味しく食べるには「冷凍用ごはんコース」のはもちろんですが、そもそもの保存段階も重要で、ポイントは次のとおり。
- 釜での長時間保温は避けてすぐにラップで包む
- ラップで包むときは潰さないよう注意
- 常温まで冷めたらすぐに冷凍庫
- 冷凍庫に急速冷凍機能があれば使う
以上の、ごはん冷凍のコツと「冷凍用ごはんコース」を組合わせることで、より炊きたてに近いもっちり美味しいごはんが味わえます。
ケーキコースの有無
旧モデル「SR-HB100」に搭載されていた「ケーキコース」が新モデルではなくなりました。
材料を炊飯器に投入し、コースを選んで時間設定をするだけでケーキが作れる機能で、手軽にケーキ作りを楽しみたい方におすすめです。
液晶画面の違い
「SR-HBA101」と「SR-HB100」は、液晶画面のバックカラーが異なります。
SR-HBA101(新) | グレー液晶 |
---|---|
SR-HB100(旧) | オレンジ液晶 |
イメージできるように、両方の液晶を並べてみました。
写真の左側が新モデル「SR-HBA101」のグレー液晶。
右側が旧モデル「SR-HB100」のオレンジ液晶です。
オレンジ画面は見やすいものの、個人的にはグレー液晶の方が好みでしょうか。
炊飯時間の違い
「SR-HBA101」と「SR-HB100」は、微妙に炊飯時間の目安が異なります。
SR-HBA101 (新) | SR-HB100 (旧) | |
---|---|---|
早炊き | 22~30分 | 22~37分 |
甘み早炊き | 29~34分 | 29~44分 |
炊込み | 51~63分 | 51~63分 |
おかゆ | 52~62分 | 52~68分 |
玄米 | 80~90分 | 80~90分 |
雑穀米 | 50~55分 | 50~55分 |
そこまで気にする必要はないように感じますが、新モデルの方が一部の炊飯コースで、わずかに炊飯時間が短くなっています。
本体カラーの違い
「SR-HBA101」と「SR-HB100」は本体カラーのバリエーションに違いがあります。
SR-HBA101(新) | ブラック(K) |
---|---|
SR-HB100(旧) | ブラック(K) ホワイト(W) |
白色のイメージはこんな感じです。
ちなみに、上表内のカッコ書きのアルファベットはカラー記号で、型番の末尾にくっつき本体カラーを表します。
例えば、「SR-HBA101-K」なら新モデルの黒色。「SR-HB100-W」なら旧モデルの白色という具合です。
新旧モデル共通の特徴
ここまで、「SR-HBA101」と「SR-HB100」の主な違いを紹介してきましたが、当シリーズの特徴を把握するために、共通機能もサクッと紹介します。
- ダイヤモンド銅釜(内側にダイヤモンドコートと外側に蓄熱コートを採用した蓄熱性の高い銅釜)
- 全面発熱5段IH(5段IH搭載で釜全体を包むように加熱)
- 甘み早炊きコース(浸水時間と温度調整によりお米の甘みを引き出しながら早炊き)
- 旨み熟成浸水(低温前炊きでお米の旨みを引き出す)
- 銀シャリ炊き分け(ふつう・かため・やわらかの3通りから好みの食感に炊き分け)
- 9メニューの炊飯(白米・無洗米・玄米・雑穀米・金芽ロウカット玄米・炊込み専用・炊きおこわ・すし・おかゆ)
- いきいき保温(温度制御で気になるニオイやぱさつきを抑える)
- うみ味キャッチャー(うま味の素になる「おねば」を貯めて戻すためのタンクを搭載)
- フラット天面パネル(スタイリッシュで掃除がしやすい平らな天面)
- ダイヤモンドハードコート3年保証(ダイヤモンドコートが取れてしまった場合に無料で交換)
SR-HBA101とSR-HB100の価格の違い
ここまで「SR-HBA101」と「SR-HB100」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
SR-HBA101の価格
2021年9月発売の新モデル「SR-HBA101」は、発売時は3万円前後からのスタートでした。
その後、徐々に価格を落とし、2022年10月時点では安いもので2万円前後を推移。
新旧の機能的には一長一短な部分がありますが、価格的には旧モデルよりも安いことが多くなりました。
新モデルは黒の一色展開で白色モデルがないので、その点は注意です。
SR-HB100の価格
2020年9月発売の旧モデル「SR-HB100」は、2021年の年末あたりは大底となる1万円台の後半あたりを推移していておすすめでした。
しかし、2022年に入って価格はわずかに上昇傾向。先述のとおり旧モデルの価格優位は失われつつあり微妙なモデルとなってきています。
白と黒を選べるのが旧モデルの強みでもありますが、白色の方が少し価格は高い印象。
もちろんタイミングにもよるので、気になる場合は価格比較をしてみてくださいね。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「SR-HBA101」です。
理由は、価格が旧モデルよりも安いことが多いため。
機能面は一長一短なので、惹かれるポイント次第では旧モデルも選択肢となりえますが、個人的には新モデル推しです。
現時点のおすすめ
以上、「SR-HBA101」と「SR-HB100」の違いを解説しました。