「ER-YD70」と「ER-XD70」は、両方とも東芝の各皿式スチームオーブンレンジ。
それぞれ発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- ER-YD70:2023年8月発売
- ER-XD70:2022年9月発売
さっそく結論ですが、新旧モデルの主な違いは次の1点のみ。
新旧の違い
総レシピ数や自動メニュー数の違い。
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
ER-YD70とER-XD70の違い
「ER-YD70」と「ER-XD70」の主な違いを比較表にまとめてみました。
ER-YD70 (新) | ER-XD70 (旧) | |
---|---|---|
総レシピ数 | 112 | 119 |
自動メニュー数 | 85 | 94 |
- 総レシピ数:付属のレシピ集に掲載されているレシピの数
- 自動メニュー:加熱方法や時間があらかじめプログラムされているメニューのこと
例えば「鶏のから揚げ」を作る場合は「16番:鶏のから揚げ」という自動メニュー番号が存在し、レシピどおり下準備をした後は、16番を選ぶだけで自動調理が可能です。
一方「えびフライ」を作る場合は、自動メニュー非対応なので、加熱方法は「オーブン(予熱なし)」を選択した後に、加熱時間も手動で設定します(レシピどおりに設定するだけですが)。
レシピの中には、自動メニュー対応のものと非対応のものがあり「自動メニュー対応レシピは加熱方法や加熱時間を設定する手間が省ける」というイメージです。
電子レンジのモデルチェンジでは、掲載レシピなどの微調整はよくあることなので、正直、新旧比較において過度に意識する必要はないかと思います。
実際、新旧の掲載レシピの内容を比較しても共通しているものが多いです。
そういう前提のなかで、ひとつ掲載レシピの相違点としてポイントを挙げるならば、新モデル「ER-YD70」では「簡単調理」対応レシピが搭載されました。
簡単調理とは?
市販のレトルト食品や冷凍食品などを使って調理するレシピ。
- 焼肉と野菜炒め
- パスタソースで作る鶏のオーブン焼き
- ミートソースパングラタン
- レトルトカレーでドリア
- えびのチリソース焼き
- ポテトサラダパイ
- フライドポテト
材料の一部にレトルト品や冷凍食品を使えるので、少し調理の負担が減るのが魅力です。
気になる方は新モデルが適しているかもしれません。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能もサクッと紹介します。
- 熱対流で効率よく加熱できるドーム型天井「石窯ドーム」採用機種
- スチームを使った調理が可能
- 赤外線センサーで「お好み温度あたため」が可能
- 油を使わない揚げ物「ノンフライ調理」が可能
- 背面を壁にぴったり付けて設置可能
ER-YD70とER-XD70の価格を比較
ここまで「ER-YD70」と「ER-XD70」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
ER-YD70の価格
2023年8月1日発売の新モデル「ER-YD70」の大手量販店の6月中旬の予約価格は、5万円台の中盤が多い印象です。
これから8月の発売に向けて、WEB上の出品が増えるなかで、安値を切り下げていく可能性はありますが、どのみち旧モデルより高額な状態がしばらく続くでしょう。
正直、新旧モデルの違いはほとんどないので、いま高額な新モデルを狙っていくのは個人的には微妙だと感じます。
ER-XD70の価格
2022年9月発売の旧モデル「ER-XD70」の発売時価格は、5万円台の中盤あたりでしたが、発売後は順調に価格を下げていきました。
2023年6月時点では、安いもので2万円台の後半を推移しており、価格重視の方にとっては有力な選択肢となるでしょう。
結論|今のおすすめは?
結論、今のおすすめは旧モデル「ER-XD70」です。
理由は、新旧で大きな機能差がないにも関わらず圧倒的に価格が安いため。
やがて新モデルの価格が下がってきて、新旧の価格差が縮まると判断も変わってきますが、それまでの間は個人的には旧モデル推しです。
現時点のおすすめモデル
以上、「ER-YD70」と「ER-XD70」の違いを解説しました。