「RE-WF182」と「RE-WF181」は、シャープのオーブンレンジの発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- RE-WF182:2021年9月発売
- RE-WF181:2020年8月発売
両モデルはコンパクトなボディが魅力の1段調理の18L。
シンプルで使いやすく、飽きのこないデザインが魅力の「PLAINLY」のシリーズです。

新モデルで変わったところ
- 「らくチン!1品ボタン」がついた
- 自動「お手入れ」メニューが搭載された
- 待機時消費電力が0になった
- 掲載メニューが増えた
この記事では、上に挙げた4つの違いを詳しく解説したうえで、新旧両モデルの価格を比較して、機能差と価格差を天秤にかけることで、今どちらを購入するのがよりお得なのか?を検証します。
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RE-WF182とRE-WF181の違い
「RE-WF182」と「RE-WF181」の違いについて、冒頭に挙げた4つの点を順番に解説します。
「らくチン!1品」ボタンを搭載
新モデル「RE-WF182」では、「らくチン!1品」ボタンが増えました。
- RE-WF182(新):「らくチン!1品」ボタンあり
- RE-WF181 (旧):なし
「らくチン!1品」とは、食材からでる水蒸気量で食品の状態を検知し、自動で調理をしてくれる機能です。
両モデル共通の機能ですが、旧モデルではダイヤルを回して「らくチン!メニュー」を選択しなければならず、若干の手間がネックでした。
新モデルでは「らくチン!1品」がすぐに選択できるように、あたためスタートボタンの隣に「らくチン!1品」専用ボタンがつきました。
ボタンを押すだけですぐに「らくチン!1品」の以下のメニューにあわせられるようになっています。
らくチン!1品
- 野菜たっぷりのおかずが作れる「らくチン!ベジ」
- 食材を検知して加熱する「らくチン!煮物」
どちらのメニューも時短できるのが魅力で、2人分で最短3分、長くても10分程度の調理で完成します。
また、1人分から4人分であれば分量の設定いらず。冷蔵庫の残り物でちゃちゃっともう1品が叶います。

自動「お手入れ」メニューを搭載
調理中や調理後のニオイが気になるときには、庫内に付着した油を焼き切る「カラ焼き」をすることで、ニオイを抑えることができます。
新モデル「RE-WF182」では、自動でカラ焼きをしてくれる「お手入れ」メニューが追加されました。
- RE-WF182(新):自動「お手入れ」メニューあり
- RE-WF181 (旧):手動で可能
「お手入れ」の番号に合わせるだけで自動で温度と時間を設定してくれるので手間いらず。
旧モデルでも手動で温度と時間を設定すれば、全く同じお手入れができますが、より手軽にお手入れができるのは新モデルのメリットです。

待機時消費電力が0になった
新モデルでは仕様の「省エネ設計」欄に、「待機時消費電力ゼロ」の記載が増えました。
- RE-WF182(新):待機時消費電力ゼロ
- RE-WF181 (旧):記載なし
待機時消費電力とは、コンセントに繋がれた状態の家電が電源をオフにしている間に消費する電力のこと。
ちなみに、旧モデルも待機自動電力の数値は0.0kWh/年と記載されていますが、「待機時消費電力ゼロ」の表記はありません。
国際規格で「待機消費電力ゼロ」とされるのは0.005W未満と決められていることから、「ゼロ」表記がない旧モデルでは極わずかながら待機電力が発生しているものと思われます。
とはいえ、実質的な差はないに等しいので、待機時消費電力に関する違いをあまり気にする必要はなさそうです。
掲載メニューが増えた
掲載メニューとは、取扱説明書内にメニュー集として紹介されているレシピのこと。
- RE-WF182(新):35(40)
- RE-WF181 (旧):26(31)
()内の数字は、オーブンレンジに搭載された自動ボタンを使って作れるメニューの数です。
旧モデルから全体で9メニュー、先ほどご紹介した「らくチン!1品」を使ったレシピが充実しました。
一例ですが、メニュー集には他にもこんなレシピが載っています。
自動メニュー
- 1人分の丼が作れる「3分どんぶり」レシピ
- 4人分のおかずが手軽にできる「5分おかず」レシピ
- お菓子やパンのレシピ
「3分どんぶり」も「5分おかず」も自動メニューになっているので、食材を用意して容器にいれたら、メニュー番号に合わせてボタンを押すだけ。
丼ものもセンサーがご飯と具材の加熱具合を感知し、それぞれに最適な調理をしてくれる優れものです。
RE-WF182とRE-WF181の仕様の比較
「RE-WF182」と「RE-WF181 」の商品仕様ですが、カラーもサイズも全く変わりはありませんでした。

型番 | 総庫内容量 | カラー | 外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 重さ | 消費電力(レンジ) | 消費電力(オーブン・グリル) |
---|---|---|---|---|---|---|
RE-WF182 (2021) | 18L | ブラック・ホワイト | 455×375×330mm | 約14kg | 1,420W | 1,350W |
RE-WF181 (2019) | 18L | ブラック・ホワイト | 455×375×330mm | 約14kg | 1,420W | 1,350W |
RE-WF182とRE-WF181の共通機能の紹介
ここまで新旧両モデルの違いを紹介してきましたが、特徴を掴むためにも両モデルの共通機能も簡単に紹介します。
機能名だけ見てもピンとこないと思うので()内には機能を概要をまとめました。
- ノンフライ調理(油で揚げずに揚げ物調理)
- 冷凍食品あたため(市販の冷凍食品が自動であたため可能)
- 選べる解凍(全解凍とさっくりから選べる)
- 脱臭クリーンコート(調理後のニオイをおさえてくれる)
- ワイドフラット庫内(庫内のお手入れがラクラク)
- 電源オートオフ機構(使用後は自動で電源がオフになります)
- 大型ホワイトバックライト(光るバックライト液晶搭載)
RE-WF182とRE-WF181の価格の違い
コスパ良く家電を手に入れるためには、機能差と価格差を天秤にかけることが重要です。
ということで、ここからは新旧両モデルの価格を比較します。
RE-WF182(2021)の価格
2021年モデル「RE-WF182」は、2021年9月に発売され、10月以降は3万円前後で推移しています。
旧モデルの価格が上昇してきたこともあり、価格的には新旧の差はほとんどないことが多いです。
となれば、機能面で優れる新モデルの方がおすすめです。
RE-WF181(2020)の価格
2020年モデル「RE-WF181」の発売時の初値は新モデルと同様に3万円台の後半からスタート。
順調に価格を落とし、2021年の夏には2万円台前半の底値を迎えました。
その後、秋以降は価格が上昇傾向にあり3万円前後まで上がってしまいました。
唯一、優位性のあった価格について、もはや新モデルの方が安いことも少なくないため、あえて選ぶメリットのないモデルとなりつつあります。

以上、RE-WF182とRE-WF181の違いをお届けしました。