「HV-R75・HV-P75・HV-L75」は、ハイブリッド式(気化式×ヒーター)のシャープ加湿器の上位モデル。
それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- HV-R75:2022年9月発売
- HV-P75:2021年9月発売
- HV-L75:2020年9月発売

さっそく結論ですが、各モデルの違いがあるのは1点のみ。
新旧の違い
操作パネルの抗菌有無
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
HV-R75・HV-P75・HV-L75の違い
はじめに書いたとおり、各モデルの違いはパネルの抗菌仕様のみで、そのほか外観・機能・スペックなどは同じです。
具体的にシリーズの進化の歴史を確認してみましょう。
HV-L75(2020) → HV-P75(2021) |
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操作パネルが抗菌仕様に |
HV-P75(2021) → HV-R75(2022) |
操作パネルの抗菌仕様についてSIAAマーク取得 |
要するに、2021年モデル以降は抗菌対応となっており、さらに2022年モデルについては業界団体の認証も得たということ。
SIAAとは?
抗菌製品技術協議会という業界団体。
SIAAマークを取得する製品は、抗菌性について国際標準ISO22196に準ずる試験で抗菌効果が確認されている。
衛生面への配慮としては抗菌仕様は嬉しいポイントですが、正直、そこまで気にする必要のない機能差かと。
もちろん考え方次第ですが、価格を重視して選ぶ方が、総合的な満足度は高そうだと個人的には感じています。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能もサクッと紹介します。

- プラズマクラスター7000(ニオイやアレル物質などを抑制)
- コンパクト設計(ほぼA4サイズの設置面積)
- Wセンサー(温度・湿度センサー)
- 水位モニター(水位がひと目でわかる)
- どっちも給水(蛇口からトレーへ給水するほか、水差しなどで加湿器の上から注いで給水可能)
- フィルター乾燥機能(約60分で温風乾燥)
- Ag+イオンカートリッジ(ぬめりやニオイを抑制)
- エコモード(ヒーターOFFモードで電気代を約90%削減)
- チャイルドロック
また「HV-R75・HV-P75・HV-L75」の基本スペックは次のとおりで全モデル共通です。
プラズマクラスター 適用床面積 |
約12.5畳 |
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加湿適用床面積 | 木造和室:12.5畳 プレハブ洋室:21畳 |
加湿量 | 強:750mL/h 静音:200mL/h |
運転音 | 強:41dB 静音:23dB |
電気代(1h) | 強:約9.0円 静音:約0.32円 エコ:約0.92円 |
連続加湿時間 | 強:約5.3h 静音:約19h |
タンク容量 | 約4.0L |
本体カラー | ・ホワイト ・ブルー |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
272×220×455mm |
重さ | 約5.2kg |
HV-R75・HV-P75・HV-L75の価格を比較
ここまで「HV-R75・HV-P75・HV-L75」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
HV-R75の価格
2022年9月発売の最新モデル「HV-R75」は、いま価格的にも推せるモデルです。
発売時価格は3万円台の前半でしたが、徐々に価格を落とし、2023年1月時点では、安いもので1万円台の後半まで下がっています。
稀に旧モデルよりも安いものも発見するくらいで、有力な選択肢となってきました。
とはいえ、旧モデルもまだまだ安いです。
抗菌に関してSIAAマークを取得している強みはあるものの、正直、新旧の機能差はほとんどないので、価格の安いものを積極的に狙っていくのがおすすめです。

HV-P75の価格
2021年9月発売の「HV-P75」は、こちらも値頃感のあるモデルです。
2022年以降は1万円台の後半あたりを推移することが多く、充分選択肢となる水準です。
HV-L75の価格
2020年9月発売の「HV-L75」は、市場の在庫がだいぶ減ってきました。
まだ、安いものを何点か見かけますが、じきに市場から消えるでしょう。
機能面で後継機種と比べると、抗菌加工がないのがデメリットなので、価格が同程度であれば、あえて選ぶ理由もないと思います。
もし、後継機種よりも安いものを発見した場合は、抗菌不要という方にとっては選択肢となります。

結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは最新モデル「HV-R75」です。
理由は、先述のとおり抗菌対応なうえに価格も安いため。
2023年1月時点では、新旧の価格差はあまりないので、同価格帯ならば最新推しです。
現時点のおすすめモデル
以上、シャープ加湿器の上位モデル「HV-R75・HV-P75・HV-L75」の違いについて解説しました。