「HV-R55・HV-P55・HV-L55」は、シャープ加湿器のミドルクラスで、ハイブリッド方式(気化式×ヒーター)を採用するモデル。
それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- HV-R55:2022年9月発売
- HV-P55:2021年9月発売
- HV-L55:2020年9月発売

さっそく結論ですが、新旧モデルの違いは1つだけ。
新モデルで進化した点
操作パネルの抗菌仕様
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
HV-R55・HV-P55・HV-L55の違い
引用:シャープ公式
各モデルの違いは操作パネルの抗菌仕様のみです。
具体的にシリーズの進化の歴史を確認してみましょう。
HV-L55(2020) → HV-P55(2021) |
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操作パネルが抗菌仕様に |
HV-P55(2021) → HV-R55(2022) |
操作パネルの抗菌仕様についてSIAAマーク取得 |
SIAAとは?
抗菌製品技術協議会という業界団体。
SIAAマークを取得する製品は、抗菌性について国際標準ISO22196に準ずる試験で抗菌効果が確認されている。
2021年モデル「HV-P55」では、操作パネル表面を抗菌インクで印刷することで、抗菌対応となりました。
2022年モデル「HV-R55」では、その抗菌仕様が業界団体の認証を得ています。
以上が「HV-R55・HV-P55・HV-L55」の違いとなり、そのほかの外観・機能・スペック値などは全て同じです。
考え方次第ではありますが、正直、新旧の機能差はほとんどないため、価格重視で選ぶのがおすすめです。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能もサクッと紹介します。

- プラズマクラスター7000(ニオイやアレル物質などを抑制)
- コンパクト設計(ほぼA4サイズの設置面積)
- Wセンサー(温度・湿度センサー)
- 水位モニター(水位がひと目でわかる)
- どっちも給水(蛇口からトレーへ給水するほか、水差しなどで加湿器の上から注いで給水可能)
- フィルター乾燥機能(約60分で温風乾燥)
- Ag+イオンカートリッジ(ぬめりやニオイを抑制)
- エコモード(ヒーターOFFモードで電気代を約85%削減)
- チャイルドロック
また「HV-R55・HV-P55・HV-L55」の基本スペックは次のとおりで全モデル共通です。
プラズマクラスター 適用床面積 |
約9畳 |
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加湿適用床面積 | 木造和室:9畳 プレハブ洋室:15畳 |
加湿量 | 強:550mL/h 静音:200mL/h |
運転音 | 強:37dB 静音:23dB |
電気代(1h) | 強:約5.1円 静音:約0.32円 エコ:約0.65円 |
連続加湿時間 | 強:約7.2h 静音:約19h |
タンク容量 | 約4.0L |
本体カラー | ・ホワイト ・ブルー |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
272×220×455mm |
重さ | 約5.2kg |
なお、上位モデル「HV-75シリーズ」と比べると、機能・外観・サイズなどは同じです。
違いは加湿力のみ(加湿範囲・プラズマクラスター範囲などには影響)なので、より強力に加湿したい方は上位モデルもおすすめです。
HV-R55・HV-P55・HV-L55の価格を比較
ここまで「HV-R55・HV-P55・HV-L55」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
HV-R55の価格
2022年9月発売の最新モデル「HV-R55」の発売時価格は、安いもので2万円台の後半あたりでした。
発売後、徐々に価格を下げ、2023年1月時点では1.5万円前後まで安くなっています。
操作パネルの抗菌加工について、SIAAの認証があるのが特徴ですが、正直、旧モデルとの機能差はほぼありません。
かなり値頃感のある価格帯になっているので、選択肢とはなりますが、旧モデルとの価格比較は必須でしょう。
HV-P55の価格
2021年9月発売の「HV-P55」は、いま価格的におすすめのモデルです。
2023年1月時点では、安いもので1万円台の前半を推移。
前年モデル「HV-L55」と比べても、価格差がほとんどないうえに、機能的には抗菌仕様の面で当モデルに軍配が上がります。

HV-L55の価格
2020年9月発売の「HV-L75」は、一時は1万円前後を推移する圧倒的な安さを見せていましたが、在庫減少とともに最低価格も上昇傾向にあります。
先述のとおり、残っているものは後継機種と同程度の価格なうえに、当モデルは抗菌仕様ではないので、あえて選ぶ理由は弱いでしょう。
後継機種より安いものを発見できれば選択肢となりますが、そうでなければ微妙なモデルです。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは2021年モデル「HV-P55」です。
理由は、抗菌対応モデルのなかで一番価格が安いため。
現時点のおすすめモデル
以上、シャープ加湿器「HV-R55・HV-P55・HV-L55」の違いについて解説しました。