KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50は、シャープ空気清浄機の中でもコスパ重視でありながら、上位の「プラズマクラスター25000」を搭載するシリーズの新旧モデルの関係。
加湿力に定評のあるモデルで、旧型は専用アプリにも対応する点が特徴的ですが、購入者の満足度は高いのでしょうか。
この記事では、良い口コミ・悪い口コミの両方を集めて検証し、みんなの評判について調査してみました。
ポイント
口コミの信憑性を担保するため、スペックなども同時検証し、なるべく定量的に裏付けが取れる口コミを引用しました。
KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50は、それぞれ発売年の異なる同シリーズ。わずかに機能やスペックの違いがあるものの共通点も多いので、全ての口コミがある程度参考となります。
- KI-NS50:2020年モデル
- KI-LS50:2019年モデル
- KI-JS50:2018年モデル
機種ごとに違いがある部分の口コミに関しては、その点も踏まえて検証します。
なお、詳しい新旧モデルの違いについては関連記事をご覧ください。
新旧モデルの性能差と価格差を天秤にかけて、現時点のお買い得モデルを検証しています。
KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50の悪い口コミ
まずは悪い口コミから。当シリーズの特徴とも言える加湿や専用アプリについての口コミを拾ってきました。
購入前の参考となるように、あえて不満点を積極的に集めました。
加湿ユニットのニオイについて
当シリーズは加湿力に定評がありますが、加湿力を評価する一方で、加湿ユニットのニオイについての口コミを一定数見かけます。
加湿運転してない時には若干臭う時がありました。うちでは気になる程の臭いではありませんが、あまりにも長い時間、トレーに溜まった水が消費されない場合は水を捨てています。
また、その状態で、トレー内に"ぬるつき"があった場合、トレーの清掃もしています。何日もトレーの水を消費しないのは、Ag+イオンカートリッジで除菌していても、良くない事だと思いますので。
ただ、長時間加湿が行われない場合、加湿フィルターは水に浸からない位置で止まり、実際にもフィルターは、完全に乾いていました。
この状況で、臭いは全く発生していません。この水に浸からない位置で止まる加湿フィルターの設計は、全ての機種に以前から採用されてますが、特に良い設計だと思います。
引用:価格コム|KC-L50口コミ(一部抜粋)
加湿フィルター、トレー、給水タンクがどんなものかイメージできるよう写真を載せておきます。別モデルのものですが構造は同じです。
しばらく加湿しないときは、タンクから水を必ず抜きましょう。口コミにもあるとおりニオイ対策として重要です。
口コミの後半にあるように、長時間加湿がない場合には加湿フィルターが水に浸からない位置で止まるためフィルターは乾きます。
しかし、水の溜まったタンクやトレーの衛生環境は悪化していくので、未使用時のこまめな排水はやはり必須と言えます。
シャープの加湿機能付きの空気清浄機には全て「Ag+イオンカートリッジ」(毎年交換:約1,000円)が付いていて、ニオイを抑える仕様となっています。
しかし、カートリッジに頼り切って給水タンクのメンテナンスを怠ると悪臭の元となるので要注意。
メンテナンス方法
- 長時間使用しないときは排水
- 給水のたびに水でタンクを振り洗い
- 加湿フィルターとトレーの水洗い(月1回)
- 汚れやニオイが気になる場合は重曹やクエン酸でつけ洗い
水道水に含まれるミネラル類が付着して白く固まると、部屋のニオイ成分を吸着して、嫌なニオイを発するので重曹やクエン酸での清掃は定期的にすることをおすすめします。
メンテナンスの手間を考慮して、加湿機能はあえて使わないという口コミもありました。
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【加湿器と空気清浄機】一体型の6つのデメリット
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無線LANと専用アプリについて
続いての口コミは、無線LAN接続で使用可能な専用アプリ「COCORO AIR」について。
便利という声がある反面、接続が大変な割に利便性を感じないという声が一定数見られます。
10数年前に購入したシャープの空気清浄機からの買い替えです。同じような仕様でも、コンパクトでスタイリッシュなデザイン、そして安い。空気清浄機能も満足です。
あまり便利さは感じないものの無線LANで接続するとスマホで確認できます。ちなみに無線LANとの接続は、なかなかうまくいかずちょっと滞りました。
引用:楽天|KI-LS50口コミ(一部抜粋)
COCORO AIRとは?
空気清浄機をクラウド上のAIとリンクさせて学習する人工知能が、家庭ごとに間取りや環境、天気などを考慮し、最適な運転を提供するシステム。
スマホで情報確認や操作もできます。
空気質モニター、消耗品管理、スマホ操作、AI加湿サポートあたりは地味に便利な気もしますが、あまり使わないという意見も見かけるので過度の期待は禁物。
なお、残念ながら2020年モデルからはアプリ非対応となりました。
型番 | 空気情報モニター | 消耗品状況 | スマホ操作 | みまもり | ペット登録 | ペット専用運転モード | AI加湿サポート | クラウド学習運転 | 生活パターン分析運転 | 位置情報連携運転 | スマートスピーカー |
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KI-NS50 (2020) | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
KI-LS50 (2019) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
KI-JS50 (2018) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50の良い口コミ
口コミを見て回った全体的な印象としては、バランスやコスパを褒める声が多く、みんなの満足度は高めな印象でした。
空気清浄力・加湿力・高ランクのプラズマクラスター・脱臭力・値段など、全体的なバランスに優れていることの現れでしょう。
良い口コミはすぐ見つかるので、注意が必要な点を交えつつサクッと紹介します。
加湿について
加湿ユニットのメンテンスについては悪い口コミも紹介しましたが、加湿力の性能自体は高評価が多いです。
KC-J50-Hからの買替えで購入しました。旧機種と比較すると、運転音はかなり静かになり、加湿能力もアップしています。加湿能力は十分かと思います。
その代わりに?水の補給を頻繁に行わなければならなくなりました。タンクへの給水が日に数回必要です。また、重さも軽くなりました。
最新モデルどおしを比較しても、他メーカーの同等クラスよりも高い加湿力を誇ります。
最大加湿量 | |
---|---|
シャープ KI-NS50 | 600mL/h |
ダイキン MCK55X | 500mL/h |
パナソニック F-VXT55 | 500mL/h |
もともと加湿力は高めのシリーズですが、最新モデルでは2重構造加湿フィルターを採用したことで、加湿力がパワーアップした点も口コミの高評価に繋がったのでしょう。
KI-NS50(2020) | KI-LS50(2019) KI-JS50(2018) |
---|---|
最大 600mL/h | 最大 550mL/h |
さらに、最新モデルでは静音性がアップした点も魅力的ですが、実は代わりに加湿時のパワー(清浄力)が落ちています。
何を重視するかで新旧のどっちがおすすめか異なるので注意です。
- 加湿・静音性を重視 → 最新モデル
- 清浄力を重視 → 型落ちモデル
今回は加湿力を褒める口コミを紹介しましたが、新旧で迷った際は気をつけてくださいね。
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【KI-SS50とKI-RS50の違い】シャープ加湿空気清浄機の新旧比較
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また、新型は加湿力の向上とともに、給水タンク容量が2.5Lから2.7Lに増えましたが、それでも湿度環境によっては、こまめな給水が必要となる可能性もお忘れなく。
チャイルドロックについて
KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50にはチャイルドロックが搭載されていますが、シャープの空気清浄機には、チャイルドロック機能のないモデルも存在します。
花粉対策で購入しました。小さい子がいるので、チャイルドロックがあるのが良かったです。
いつもは自動運転にしていますが、帰宅後は花粉モードでしばらく運転しています。今まで、家の中でも服や鞄に花粉がついているのか、ふとしたときにくしゃみが止まらないですが、これを買ってからはそれがなくなったので、効果を感じています。
チャイルドロックあり | チャイルドロックなし |
---|---|
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主に上位モデルにチャイルドロックが搭載されています。
ロック機能のない下位モデルを購入した人の後悔の口コミも見かけたので、必須と考えている場合は注意して選んでくださいね。
まとめ|こんな人におすすめ
KI-NS50・KI-LS50・KI-JS50の口コミをお届けしました。
こんな人におすすめ
- コスパに優れたモデルがいい
- 中でも加湿力は重要
- メンテナンスを怠らない自信あり
- プラズマクラスターにもこだわりたい
当シリーズが気になった場合は、新旧モデル比較をして今どのモデルがおすすめなのか検証した関連記事もぜひご覧ください。
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