「RZ-V100DM」と「RZ-V100CM 」は、日立のIHジャー炊飯器「ふっくら御膳」の新旧モデルという関係です。
- RZ-V100DM:2020年モデル
- RZ-V100CM :2019年モデル
両モデルとも圧力&スチーム炊飯が可能な高級シリーズの炊飯器になります。
「極上ひと粒炊き」とは、京都の老舗米店「八代目儀兵衛」が理想とする「外硬内軟(がいこうないなん)」の炊きあがりを目指した炊飯方法。
じっくりと時間をかけて浸水したお米を、最高1.3気圧の圧力をかけながら、107度の高温で加熱。さらに高温のスチームを使ってじっくりと蒸らす圧力&スチーム炊飯で、「八代目儀兵衛」も認める炊きあがりを実現しています。
そんな両製品ですが、新製品は旧製品と比べてどこがどう進化したのでしょうか?
違いはたった1つだけ。
新モデルで変わったところ
新モデルでは「すしめし」メニューが追加
この記事では、上の新機能を詳しく紹介するほか、
- 機能や仕様の違い
- 共通機能の概要
- 価格の新旧比較
以上の視点から両モデルを分析し、現時点でどっちがおすすめかを検証します。
先に結論を書くと、新モデル「RZ-V100DM」が2021年5月時点ではおすすめです。
理由は、新モデルはわずかながらも機能追加されており、価格も型落ちと同程度まで安くなっているため。
新旧ともに3万円前後の価格水準となっており、価格差がない以上、旧モデルを選ぶメリットが見当たりません。
おすすめモデル
先に結論と理由をまとめましたが、ここから先はその詳細について解説していきます。
RZ-V100DMとRZ-V100CM の違い
新モデルのRZ-V100DMには、旧モデルのRZ-V100CM から1つだけ変更点があります。
変更点 新モデルでは極上コースに「すしめし」メニューが追加
さっそく、新旧モデルの違いを詳しく確認してみましょう。
極上コースに「すしめし」メニューが追加された
- RZ-V100DM(新):極上コース「しゃっきり・ふつう・もちもち・すしめし」
- RZ-V100CM (旧):極上コース「しゃっきり・ふつう・もちもち」
「極上コース」とは、炊きあがりの食感や硬さが選べる炊き分けメニューのこと。
旧モデルでは「しゃっきり・ふつう・もちもち」の3つから選択可能でしたが、新モデルにはさらに「すしめし」メニューが追加されています。
こちらの「すしめし」メニューはなんと、「八代目儀兵衛」が理想のすしめしを追求して共同開発したメニュー。
酢と合わせた時になじみがよく、お米の粒感が際立つようにと考えられた水分量と粘り具合になっているので、ボタン1つでとっても美味しいすしめし用ご飯が炊けます。
公式ページには料理長監修のすしめしレシピが掲載されていて、新機能をより楽しめるコンテンツも充実しています。
仕様の違いはほぼない
「RZ-V100DM」と「RZ-V100CM 」の商品仕様にほとんど変わりはありませんでした。
カラーもサイズも全く同じです。
型番 | 炊飯量 | カラー | 外形寸法 | 重さ | 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 1時間あたりの保温時消費電力 |
---|---|---|---|---|---|---|
RZ-V100DM(2020) | 5.5合 | パールホワイト・メタリックレッド | 24.8×30.2×23.2 | 6.0kg | 155Wh | 16.4Wh |
RZ-V100CM (2019) | 5.5合 | パールホワイト・メタリックレッド | 24.8×30.2×23.2 | 6.0kg | 156Wh | 15.8Wh |
RZ-V100DMとRZ-V100CMの共通機能
これまでご紹介した特徴や機能も含めて、以下の機能が新旧両モデルに共通しています。
- 最高1.3気圧の高圧力(大手メーカーの中でも最高気圧)
- 大火力 沸騰鉄釜(鉄とアルミの多層釜で790gと軽量)
- 給水レス オートスチーマー(蒸気から生成された水分でスチームを発生)
- 凸底形状(凸形状の釜底面が泡を発生させることでお米に熱を伝える)
- カーボンフッ素加工6年保証(内釜で洗米も可能)
- 全周断熱構造(本体に熱を閉じ込めるために伝熱性の低い素材を使用)
- 少量炊飯(0.5合の少量から炊飯可能)
- 快速炊飯(時間を短縮して炊飯が可能)
- スチーム保温(自動でスチームを放出し乾燥を防ぐ)
- 蒸気カット(蒸気がほとんど出ない)
- おこのみ水位線と大きな合数文字(見やすく使いやすい目盛り)
- 洗浄部数4点(毎日洗う部品は4点のみ)
- 凹凸が少ないフレーム(おねばや水気も拭きやすい)
- シンプル&スタイリッシュなフォルム(2019年にグッドデザイン賞受賞)
RZ-V100DMとRZ-V100CMの価格の違い
2020年モデル「RZ-V100DM」は発売時の初値は5万円前後でしたが、発売から約1年が経過し、2021年春時点では約3万円にまで安くなっています。
一方の2019年モデル「RZ-V100CM」の現在価格は、新モデルと同程度です。
新モデルの価格が安くなってきたので、旧モデルのメリットである価格優位がなくなってきました。
結論!おすすめは?
以上、RZ-V100DMとRZ-V100CMの違いについて紹介しましたが、ポイントをまとめます。
まとめ
- 新モデルで進化した点は「すしめし」メニューの追加のみ
- そのほかの仕様等はほぼ同じ
- 新旧の価格は同程度
以上を踏まえた結論は、冒頭にも書いたとおり新モデル「RZ-V100DM」の方がおすすめです。
理由は、大きな進化ではないものの一応は新機能追加となっており、価格差がないから。
今後、価格推移に動きがない限り、旧モデルを選ぶメリットがないからとも言えます。
おすすめモデル