この記事は、シャープ加湿器を全モデル比較して、違いを把握するための記事です。
次のステップで、最適な1台を選ぶための情報を整理します。
シャープ加湿器は現行モデルで4種類ありますが、現行モデルを比べるだけに留まらず、型落ちの過去モデルとも比較できるよう記事を差し込んでいます。
シャープ加湿器の特徴
加湿方法は次の4種類が主流ですが、シャープのラインナップの中には、気化式とハイブリッド式(気化×ヒーター)の加湿器が存在します。
スチーム式 (ヒーター) |
一度沸騰させるので衛生的で高加湿だが電気代が高い |
---|---|
気化式 | 低電力だが、加湿力は弱め |
超音波式 | 低電力で静音性も高いが衛生面が弱め |
ハイブリッド | 上記いずれか2つの方式を併用し中間的な特徴を得る |
シャープ | 気化式 ハイブリッド式(気化×ヒーター) |
---|---|
象印 | スチーム式 |
パナソニック | 気化式 |
ダイニチ | ハイブリッド式(気化×ヒーター) |
シャープのラインナップには、気化式とハイブリッド式の2種が存在するので、用途や家庭の環境に合わせて、加湿方式を選択できるのも特徴のひとつと言えます。
また、シャープ独自の特徴としては、全機種プラズマクラスターを搭載していること。
プラズマクラスターの仕組み
- プラスイオンとマイナスイオンを生成
- 両イオンが結合しOHラジカルになる
- OHラジカルがアレル物資等から水素(H)を奪う
- Hを奪ったOHラジカルはH2O(水)になる
以上の流れで、菌やアレル物質などは水素を奪われることで、その作用が抑制されるという仕組み。
試験機関の検査や自社調べにおいて、浮遊カビ菌の除去、浮遊ウイルスの作用抑制、消臭、静電気抑制などの効果が確認されています。
シャープの加湿器は、加湿運転時にプラズマクラスターを放出できのはもちろん、加湿OFFでプラズマクラスターだけの運転もできる仕様となっています。
タンクに水が残っていると加湿されてしまうので、排水が必要となりますが、ニオイが気になるときや部屋干し時などにプラズマクラスター単独運転を併用するような使い方ができます。
シャープ加湿器の選び方
シャープ加湿器は現行3種のラインナップが存在しますが、どのように選べばよいのでしょうか。
- 加湿方式で選ぶ
- 加湿力で選ぶ
加湿方式で選ぶ
先述のとおり、シャープ加湿器の最新モデルは全4種ですが、気化式モデルとハイブリッド式モデルに分かれています。
それぞれの加湿方式に特徴がありますが、次表は相対的な加湿力と電気代の位置づけを表したものです。
ハイブリッド式 | 気化式 | |
---|---|---|
対応 モデル | HV-R120 HV-P75 HV-P55 | HV-P30 |
加湿力 | ○ | △ |
電気代 | △ | ○ |
ハイブリッド式は、ヒーターを内蔵するため消費電力が高い点はデメリットですが、温風を加湿フィルターに通すので加湿力が増す点がメリット。
ヒーターOFFのエコ運転機能を搭載するモデルもあり、その場合は気化式での運転となります。
また、ヒーター搭載といっても象印のように水を沸騰させるスチーム式ではないので、スチーム式に比べて衛生面への効果は限定的な点にも要注意。
1時間あたりの電気代の目安
- HV-R120:強運転で約20円
- HV-R75:強運転で約9円
- HV-R55:強運転で約5.1円
- HV-R30:強運転で約0.25円
加湿力で選ぶ
シャープの加湿器は、型番の一部が数字となっていますが、この数字が最大加湿量に対応しているので、数字が大きいほど加湿力が高いことを表します。
モデル | 最大加湿量 |
---|---|
HV-R120 | 1200mL/h |
HV-R75 | 750mL/h |
HV-R55 | 550mL/h |
HV-R30 | 290mL/h |
また、加湿量の多さは適用床面積にも繋がります。
過度に大きなものは必要ありませんが、部屋のサイズにあった加湿力のものを選ばないと、充分な効果が得られないので注意が必要です。
モデル | 適用床面積 |
---|---|
HV-R120 | 木造和室:20畳 プレハブ洋室:33畳 |
HV-R75 | 木造和室:12.5畳 プレハブ洋室:21畳 |
HV-R55 | 木造和室:9畳 プレハブ洋室:15畳 |
HV-R30 | 木造和室:5畳 プレハブ洋室:8畳 |
比較表で全モデルの性能をチェック
最後に、シャープ加湿器の現行モデル全ラインナップを比較表で比べてみましょう。
2022年モデル | デザイン | 型落ちとの比較 | 特徴 | 加湿方式 | 容量 | カラー | プラズマクラスター適用範囲 | 加湿力 | 適用床面積 | 連続加湿時間 | 運転音 | 1時間あたりの電気代 | サイズ (幅×奥行×高さ) | 重さ |
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HV-R120 | なし(2022年新シリーズ) | 大容量高加湿モデル | ハイブリッド式 | 7.0L | プレミアムホワイト(W) | 約10畳(21m²) | 強:1200mL/h 弱:320mL/h | 木造和室:20畳(34m²) プレハブ洋室:33畳(55m²) | 強:5.8h 弱:22h | 強:41dB 静音:23dB | 強:約20円 弱:約0.49円 | 幅37×奥行24.5×高さ50.5cm | 約8.5kg | |
HV-R75 | 新旧モデル比較 | 加湿力と価格のバランスモデル | ハイブリッド式 | 4.0L | プレミアムホワイト(W) モイストブルー(A) | 約12.5畳(21m²) | 強:750mL/h 静音:200mL/h | 木造和室:12.5畳(21m²) プレハブ洋室:21畳(35m²) | 強:5.3h 静音:19h | 強:41dB 静音:23dB | 強:約9円 静音:約0.32円 エコ(強):約0.92円 | 幅27.2×奥行22×高さ45.5cm | 約5.2kg | |
HV-R55 | 新旧モデル比較 | ハイコスパモデル | ハイブリッド式 | 4.0L | プレミアムホワイト(W) モイストブルー(A) | 約9畳(15m²) | 強:550mL/h 静音:200mL/h | 木造和室:9畳(15m²) プレハブ洋室:15畳(25m²) | 強:7.2h 静音:19h | 強:37dB 静音:23dB | 強:約5.1円 静音:約0.32円 エコ(強):約0.65円 | 幅27.2×奥行22×高さ45.5cm | 約5.2kg | |
HV-R30 | 新旧モデル比較 | 寝室向きの低価格モデル | 気化式 | 2.4L | プレミアムホワイト(W) | 約5畳(8m²) | 強:290mL/h 静音:145mL/h | 木造和室:5畳(8m²) プレハブ洋室:8畳(14m²) | 強:8.2h 静音:16h | 強:38dB 静音:22dB | 強:約0.25円 静音:約0.07円 | 幅32.2×奥行15.9×高さ31.6cm | 約2.8kg |
気になったモデルがあれば、タイミング次第では価格の安いことの多い型落ちモデルも是非チェックしてみてくださいね。
以上、シャープ加湿器の全モデル比較記事でした。