「JPI-Y100」と「JPI-T100」は、両方ともタイガーの圧力IHジャー炊飯器。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- JPI-Y100:2023年6月発売
- JPI-T100:2022年8月発売
さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の2つ。
新旧の違い
- 内なべ外側のコーティングの土鍋粉末量
- カラー展開
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
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特徴・選び方を紹介したうえで、現行全モデルを比較表で比べています。他機種も気になる方はご覧ください。
JPI-Y100とJPI-T100の違い
両モデルの違いについて次のとおり表で比較してみました。
JPI-Y100 (新モデル) |
JPI-T100 (旧モデル) |
|
---|---|---|
内なべコート 土鍋粉末量 |
旧モデルより増量 | ‐ |
カラー | ・ブルーブラック ・ピュアホワイト |
チャコールブラウン |
内なべ外側のコーティングの土鍋粉末量
当シリーズで採用されている「遠赤5層土鍋蓄熱コート釜」は、ベースの金属釜に土鍋コーティングを施すことで、土鍋炊きのような甘味のあるもっちりした食感を引き出すのが特徴です。
新モデル「JPI-Y100」では、旧モデルと比べて内なべの土鍋粉末を増量したことにより、遠赤効果が約1.0%アップ。
遠赤効果が向上することで、お米の芯までじっくり加熱して、より旨味を引き出すことが可能となります。
以上のように、新モデルの方が遠赤効果(輻射熱)による加熱効率は高いのですが、正直なところ劇的な差はないので、個人的にはそれほど重視するポイントではないのかなと思っています。
本体カラー
新モデル「JPI-Y100」と旧モデル「JPI-T100」では、次のとおりカラー展開が異なります。
(新)JPI-Y100 | ・ブルーブラック ・ピュアホワイト |
---|---|
(旧)JPI-T100 | チャコールブラウン |
ますは新モデル「JPI-Y100」の「ブルーブラック」と「ピュアホワイト」です。
続いて、旧モデル「JPI-T100」の「チャコールブラウン」(灰色が入っている茶色)です。
新旧のカラー展開には大きな違いがあるので、ほかのキッチン家電との色の調和を意識する場合は、比較の際の重要なポイントとなるでしょう。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデル共通の特徴もサクッと紹介します。
- 土鍋のようなおいしさが味わえる「遠赤5層土鍋蓄熱コート釜」
- 土鍋ごはんの炊きかたをお手本にした「旨み粒立ち炊飯プログラム」
- 時間がたってもふっくらする「粒立ち保温プログラム」
- 内なべコーティング3年保証
- 少ない量で炊いてもおいしい「少量旨火炊き」メニュー
- お米のねばりともちもち感を引き出す「可変W圧力」
- どの角度から見てもキレイな「360°デザイン」
- 操作画面が見やすい「大型クリア液晶(ブライトグレー)」
- 本体の汚れやニオイをカンタンに落とす「圧力洗浄コース」
土鍋で炊いたようなおいしいご飯が手軽に炊ける炊飯器ですね。
JPI-Y100とJPI-T100の価格を比較
ここまで両モデルの主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
JPI-Y100の価格
2023年6月発売の新モデル「JPI-Y100」の発売時価格は、6万円台の中盤あたりが多く、概ねシリーズの傾向どおりという印象。
その後は、少しずつ安いものも出てきており、2023年7月時点では、5万円台の出品も確認できます。
先述のとおり、旧モデルと比較した際に、カラー展開に違いがあるため、白系が好みの場合などは選択肢となりますが、機能的には旧モデルとほとんど同じです。
旧モデルと比べてまだ高額なため、カラーへのこだわりがなければ選択肢としては微妙でしょう。
JPI-T100の価格
2022年8月発売の旧モデル「JPI-T100」は、いま価格的におすすめのモデルです。
2023年7月時点では、安いもので3万円台を推移しており、価格重視の場合には有力な選択肢となるでしょう。
なお、さらに1年古い2021年モデル「JPI-H100」も安い在庫がまだ残っており、価格のみを見ると魅力的です。
しかし、後継の2022年モデルと比べると機能的に劣る面が目立ちます。
JPI-T100 (2022) |
JPI-H100 (2021) |
|
---|---|---|
カラー | チャコールブラウン | ダークブラウン |
ヒートカット パウダーコート |
○ | × |
旨み粒立ち プログラム |
○ | × |
粒立ち保温 プログラム |
○ | × |
しゃもじの 抗菌加工 |
○ | × |
食洗機対応 | ・スチームキャップ ・内ぶた |
・スチームキャップ |
2021年モデル「JPI-H100」は、炊飯機能、遠赤効果、保温機能などにおいて2022年モデル「JPI-T100」より劣るため、選択肢としては微妙だと感じます。
徹底的に価格にこだわる場合は、チェックしてみる価値はありますが、大きな価格差がない場合は2022年モデルがおすすめです。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは旧(2022年)モデル「JPI-T100」です。
理由は、新モデルと機能差がほとんどないにも関わらず、価格が安いため。
ただし、新モデルの方が本体カラーの選択肢が豊富なため、色味にこだわる場合は新モデルもありでしょう。
現時点のおすすめ|2022年モデル
なお、先述のとおり、2021年モデルに価格の安い在庫があるうちは、比較してみるのもおすすめです。
以上「JPI-Y100」と「JPI-T100」の違いを解説しました。