「NE-BS9A」と「NE-BS908」は、パナソニックのスチームオーブンレンジ ビストロの発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- NE-BS9A:2022年8月発売
- NE-BS908:2021年6月発売
両モデルは、庫内を64のマス目に分割してマス目ごとの温度を検知する64眼赤外線センサーを搭載し、高度な加熱管理が可能な高機能モデルのオーブンレンジ。
焼く・蒸す・揚げる・などの幅広い調理が可能なうえに、ヘルシーな過熱水蒸気調理まで利用できるが魅力で、お料理が好きな人にはたまらない充実の高機能モデルです。

さっそく結論ですが、「NE-BS9A」と「NE-BS908」の違いは次の1点のみ。
新モデルで変わったところ
レシピ(自動メニュー)の入れ替え。
そのほか「新モデルの方が300g重い」「Bistroのロゴ位置変更」など細かい変化はありますが、大差はないので当記事では割愛します。
当記事では、上記の違いについて家電アドバイザーの目線で解説。
さらに、現時点の両モデルの価格を比較することで、機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの高コスパモデルがどれか検証します。
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NE-BS9AとNE-BS908の違い
はじめに書いたとおり、「NE-BS9A」と「NE-BS908」の違いは、搭載レシピ・自動メニューの一部が変更されたこと。
一部レシピの入れ替えによって、レシピ総数に変化はなく、自動メニュー数が2つ増えました。
NE-BS9A | NE-BS908 | |
---|---|---|
掲載レシピ数 | 294 | 294 |
自動メニュー数 | 187 | 185 |

- 掲載レシピ数:付属レシピ集の掲載レシピ数
- 自動メニュー数:レシピ集のうち加熱方法・加熱時間が予めプログラムされているメニューのことで、番号を選択するだけで自動調理が可能
自動メニュー対応でないレシピは、レシピどおり下準備をした後、レシピに記載のあるとおり、加熱方法(レンジ・オーブンなど)や加熱時間を手動で設定する必要があります。
要は自動メニューではひと手間減るというイメージで便利なのですが、逆に言えばそれだけなので、自動メニューの数よりも掲載レシピ数の方が重要かなと思っています。
その点、新旧でレシピ数は同じなので、新旧モデルの違いは限定的な印象です。
とはいえ、どんなメニュー変更があったのか気になると思うので、変更のあったレシピを一部紹介します。
新モデル「NE-BS9A」では、「ワンボウルメニューのエスニック料理」や「蒸し焼きメニュー」が追加されました。
ワンボウルメニューとは?
下ごしらえした材料を耐熱ボウルに入れるだけで準備完了のかんたん時短調理。
変更レシピのうちの一部ですが、参考に新しく追加されたエスニック料理にどんなレシピがあるか挙げてみましょう。
- 豚肉の煮込み(フィリピン風)
- ビーフシチュー(ベトナム風)
- 牛肉と豆の煮込み(トルコ風)
- 豚肉のレモン蒸し(モロッコ風)
- 野菜キーマカレー(インド風)
- ココナッツカレー(カンボジア風)
- 厚揚げのチリ炒め(インドネシア風)
- 豚肉のバジル炒め(タイ風)
反対に、旧モデル「NE-BS908」のみに搭載されているメニューの一例は次のとおり。
- パプリカのえびミンチ詰め
- 肉巻き厚揚げ
- 野菜ハンバーグ
- おから入りハンバーグ
- 小松菜入り鶏ハンバーグ
- 焼き野菜
- チキンライス
- 鶏のからあげ&白菜とあげの煮物(合わせ技セット)
- 鶏のからあげ&八宝菜風煮物(合わせ技セット)
ちなみに、合わせ技セットとは、上段と下段で別の料理を同時調理する機能です。
以上が新旧の主な違いとなります。
料理は好みなので、掲載レシピに関して新旧の優劣はありませんが、エスニック料理好きであれば新モデル「NE-BS9A」の方が相性が良さそうです。
NE-BS9AとNE-BS908の共通機能の紹介
ここまで「NE-BS9A」と「NE-BS907 」の違いをピックアップしてきましたが、当シリーズの特徴を把握するために、両モデルに共通の機能についてもサクッと紹介します。
- 高精細・64眼スピードセンサー(食品の温度と分量を見分けて自動温め)
- 2品同時あたため(独自の3Dアンテナで2品同時に温め)
- 大火力両面グリル(ひっくり返し不要でスピーディー)
- 凍ったままグリル(解凍なしでそのままグリルOK)
- 合わせ技セット(上段と下段で別の料理を同時調理)
- 2段コンベクション(熱風を庫内に循環させてムラなく焼き上げ)
- スピードスチーム機構(たっぷりのスチームで蒸し器同様の仕上がり)
- ヘルシー調理(加熱水蒸気とヒーターでヘルシーに)
- オートクリーン加工(ヒーターの高温で油と水をガスに分解)
- 自動お手入れ(汚れに合わせて選べるコース)
- エコナビ(無駄な加熱をセーブして省エネ)

NE-BS9AとNE-BS908の価格の違い
最後に新旧両モデルの価格の違いを比較しますが、その前にパナソニックが近年取り入れている「メーカー指定価格」について、サクッと解説します。
メーカー指定価格の対象商品は、販売店側で値引きができないため、値崩れしにくい特徴があります。
パナソニック家電のなかでも上位機種が対象となることが多く、新モデル「NE-BS9A」も対象商品なので、価格が下がりにくいです。

NE-BS9Aの価格
2022年8月発売の新モデル「NE-BS9A」の発売時価格は13万円台のものが多い印象でした。
メーカー指定価格の影響により、2023年2月時点では、ほとんど価格は下がっておらず、12万円台を推移しています。
旧モデルは発売数か月で数万円安くなっていましたが、新モデルでは今後も大きな値下がりは期待できないかもしれません。
NE-BS908の価格
2021年6月発売の旧モデル「NE-BS908」は、2022年春頃には8万円台のものを見かけるほど安くなっていました。
しかし、後継機種の値段があまり下がらないこともあり、安い旧モデルがどんどん売れ、市場の在庫はほとんど見かけなくなりました。
安いものから売れるので、ネットの安値もどんどん切り上げていき、今ではもし在庫を見かけても、価格面でのアドバンテージはあまり期待できないでしょう。
結論|おすすめモデルは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「NE-BS9A」です。
理由は、安い旧モデルの在庫がなくなり、選択肢が新モデルしかないからという消極的なもの。
新旧の機能差は実質ほとんどないため、価格重視で選ぶのが正解ですが、旧モデルの在庫がほとんどない以上、新モデル一択の状態です。
現時点のおすすめモデル
以上、パナソニックのスチームオーブンレンジビストロ「NE-BS9A」と「NE-BS908」の違いについて解説しました。