パナソニックの加湿器は、家庭向けの現行機種が5種類ありますが、型落ちまで含めるとかなりの数となり、どれを選べばいいか迷うことも。
そこで当記事では、次のステップで後悔なく最適な1台を選ぶための情報を整理します。
比較表で気になるモデルをチェックした後は、型落ちモデルとも比較できる構成となっています。
なお、パナソニックの加湿器は、毎年秋頃に発売されていましたが、2022年は発売がなかったため、最新は2021年モデルです。
パナソニック加湿器の特徴
加湿器には、加湿方法により主に4種類に分類されますが、パナソニックは気化式を採用している点が特徴です。
気化式 | 低電力だが、加湿力は比較的弱め |
---|---|
スチーム式 (ヒーター) | 一度沸騰させるので衛生的で高加湿だが電気代が高い |
超音波式 | 低電力で静音性も高いが衛生面が弱め |
ハイブリッド | 上記いずれか2つの方式を併用し中間的な特徴を得る |
気化式の弱点となる加湿力については、回転数の制御がしやすいDCモーターを採用して、ファンの回転数を高めることで加湿力を保っています。
例えば、上位モデルでは700mL/hの充分な加湿量を誇っており、他メーカーと比べて加湿力が特段劣ることもないです。
そしてパナソニック加湿器の固有の特徴といえば「ナノイー」でしょう。
ナノイーの正体は、水で包んだOHラジカルという活性酸素分子。接触した物質から水素(H)を奪って水(H2O)となる性質があり、水素を奪われたニオイ菌などの働きを抑制します。
加湿フィルターなどの水回りから加湿器内部の不衛生に繋がるトラブルは、加湿器のあるあるです。
ナノイー搭載モデルでは、運転停止中にナノイーを加湿フィルターに充満させ除菌を行う「フィルター清潔モード」があるので衛生面で心強いですね。
パナソニック加湿器の選び方
パナソニックの加湿器は現行で5種のラインナップとなりますが、どのように選べばよいのでしょうか。
- 加湿力(適用面積)
- ナノイー搭載有無
加湿力(適用面積)で選ぶ
パナソニックの加湿器は、型番の中に数字が入っていますが、この数字が加湿能力を表します。
最新モデル | 定格加湿能力 |
---|---|
FE-KXU07 | 700mL/h |
FE-KXU05 | 500mL/h |
FE-KFU07 | 700mL/h |
FE-KFU05 | 500mL/h |
FE-KFU03 | 300mL/h |
※値は日本電機工業会規格(JEM1426)に基づく、室温20℃ 湿度30%の場合
正確には、下位モデル「FE-KFU03」以外は、30分限定でブースト運転できる「お急ぎモード」が搭載されているので、最大加湿力はプラス100mL程度あるのですが、基本性能は以上のとおり。
そして、この加湿能力が適用床面積とも比例します。
最新モデル | 適用床面積 |
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FE-KXU07 FE-KFU07 |
木造和室:12畳 プレハブ洋室:19畳 |
FE-KXU05 FE-KFU05 |
木造和室:8.5畳 プレハブ洋室:14畳 |
FE-KFU03 | 木造和室:5畳 プレハブ洋室:8畳 |
推奨の適用面積に対して、使用する部屋が広すぎる場合は、加湿能力が充分に得られません。
逆に部屋の広さよりもスペックが高い場合は、素早く加湿できます。
過度な加湿は結露トラブルに繋がりますが、全機種に湿度センサーが搭載されているので安心です。
とはいえ、無駄にハイスペックなモデルを選ぶ必要はありませんが、少なくとも推奨の適用面積以下の部屋での使用がおすすめです。
ナノイー搭載有無で選ぶ
パナソニック加湿器の中にはナノイーを搭載していないモデルもあります。
最新モデル | ナノイー |
---|---|
FE-KXU07 | ナノイー搭載 |
FE-KXU05 | ナノイー搭載 |
FE-KFU07 | 非搭載 |
FE-KFU05 | 非搭載 |
FE-KFU03 | 非搭載 |
先述のとおりナノイーには、菌の抑制が望めるので衛生面を考えると搭載モデルがおすすめですが、デメリットは非搭載モデルより価格が高いこと。
また、ナノイー搭載モデルであってもメンテナンスフリーではなく、次に挙げるような手入れは必要です。
定期メンテナンス
- タンク(毎日)
- プレフィルター(月1回掃除機)
- トレー(月1回水洗い)
- 加湿フィルター(月1回水洗い)
- 除菌ユニット(月1回つけ置き洗い)
この程度のメンテナンスは、ナノイー搭載有無に限らず、他メーカー含むあらゆる加湿器で必要です。
ナノイーにより衛生面は強化されますが万能ではありません。内部メンテは必要なので、その点も踏まえて選択することが重要です。
比較表で全モデルの性能をチェック
最後に、パナソニック加湿器の現行モデル全ラインナップのスペックを比較表で比べてみましょう。
最新モデル | デザイン | 型落ちとの比較 | カラー | ナノイー | 便利機能 | 適用床面積 | 加湿力 | 1時間あたりの電気代の目安 | 連続加湿時間 | 運転音 | タンク容量 | サイズ | 重さ(タンク空) |
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FE-KXU07 | 新旧モデル比較 | ミスティホワイト(W) クリスタルブラウン(T) | ○ | 湿度表示:LED5段階 チャイルドロック:○ 壁ピタ設置:○ | 木造和室:12畳(20m²) プレハブ洋室:19畳(32m²) | お急ぎ:800mL/h 強:700mL/h 中:500mL/h 弱:330mL/h 静か:150mL/h | お急ぎ:約0.52円 強:約0.38円 中:約0.22円 弱:約0.15円 静か:約0.11円 | 約6時間 | お急ぎ:44dB 強:39dB 中:31dB 弱:22dB 静か:15dB | 約4.2L | 高さ37.5×幅37.5×奥行き18.6(+背面凸部1.0)cm | 約5.2kg | |
FE-KXU05 | 新旧モデル比較 | ミスティホワイト(W) クリスタルブラウン(T) | ○ | 湿度表示:LED5段階 チャイルドロック:○ 壁ピタ設置:○ | 木造和室:8.5畳(14m²) プレハブ洋室:14畳(23m²) | お急ぎ:600mL/h 強:500mL/h 中:420mL/h 弱:330mL/h 静か:150mL/h | お急ぎ:約0.30円 強:約0.22円 中:約0.18円 弱:約0.15円 静か:約0.11円 | 約8.4時間 | お急ぎ:36dB 強:31dB 中:26dB 弱:22dB 静か:15dB | 約4.2L | 高さ37.5×幅37.5×奥行き18.6(+背面凸部1.0)cm | 約5.2kg | |
FE-KFU07 | 新旧モデル比較 | ミルキーホワイト(W) | × | 湿度表示:LED5段階 チャイルドロック:○ 壁ピタ設置:○ | 木造和室:12畳(20m²) プレハブ洋室:19畳(32m²) | お急ぎ:800mL/h 強:700mL/h 中:500mL/h 弱:330mL/h 静か:150mL/h | お急ぎ:約0.44円 強:約0.30円 中:約0.17円 弱:約0.1円 静か:約0.05円 | 約6時間 | お急ぎ:44dB 強:39dB 中:31dB 弱:22dB 静か:15dB | 約4.2L | 高さ37.5×幅37.5×奥行き18.0(+背面凸部1.0)cm | 約4.7kg | |
FE-KFU05 | 新旧モデル比較 | ミルキーホワイト(W) | × | 湿度表示:LED5段階 チャイルドロック:○ 壁ピタ設置:○ | 木造和室:8.5畳(14m²) プレハブ洋室:14畳(23m²) | お急ぎ:600mL/h 強:500mL/h 中:420mL/h 弱:330mL/h 静か:150mL/h | お急ぎ:約0.22円 強:約0.17円 中:約0.13円 弱:約0.1円 静か:約0.05円 | 約8.4時間 | お急ぎ:36dB 強:31dB 中:26dB 弱:22dB 静か:15dB | 約4.2L | 高さ37.5×幅37.5×奥行き18.0(+背面凸部1.0)cm | 約4.7kg | |
FE-KFU03 | 新旧モデル比較 | ホワイト(W) ピンク(P) | × | 湿度表示:LED3段階 チャイルドロック:○ 壁ピタ設置:× | 木造和室:5畳(8m²) プレハブ洋室:8畳(14m²) | 強:300mL/h 弱(50Hz):170mL/h 弱(60Hz):180mL/h | 強(50Hz):約0.27円 強(60Hz):約0.3円 弱(50Hz):約0.11円 弱(60Hz):約0.14円 | 約6時間 | 強:34dB 弱(50Hz):20dB 弱(60Hz):21dB | 約2.1L | 高さ29.5×幅30.5×奥行き19.0cm | 約3.1kg |
比較の補足
- 主な違いは加湿力とナノイー
- 上位4種のサイズ感はほぼ同じ
- 壁ピタ設置=背面を壁にぴったりくっつけて設置可能
タイミング次第では型落ちモデルが安く買えることがあります。気になるモデルがあれば、比較表中のリンクから新旧モデル比較もしてみてくださいね。
以上、パナソニック加湿器の全モデルの比較をお届けしました。