「NE-BS807」と「NE-BS806」は、パナソニック製のスチームオーブンレンジ「Bistro」シリーズのスタンダードモデル。
両モデルの違いは「発売年の違い」、つまり新旧モデルの関係です。
- NE-BS807(2020年6月発売)
- NE-BS806(2019年6月発売)
機能の違い
- 天井がべたつかない「オートクリーン加工」の有無
- パンのあたため機能の有無
- レシピ数、自動メニュー数の違い
- かんたんピザ・パン機能の有無
この記事では「NE-BS807」と「NE-BS806」について、上記4つの変更された機能について解説していきます。
加えて両モデルの価格を比較することで、機能差と価格差を天秤にかけ、結論としてどちらのモデルがおすすめか判断していくことが当記事の目的です。
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NE-BS807とNE-BS806の4つの機能の違い
4つの違いを比較表にまとめると次のとおりです。
型番 | 天井の「オートクリーン加工」 | パンのあたため機能 | レシピ数、自動メニュー数 | かんたんピザ・パン機能 |
---|---|---|---|---|
NE-BS807 (2020) | ◯ | ◯ | レシピ数:203種類 自動メニュー:102種類 | × |
NE-BS806 (2019) | × | × | レシピ数:199種類 自動メニュー:97種類 | ◯ |
新モデルで新しく追加された機能もあれば、なくなった機能もありますね。
庫内天井のオートクリーン加工
2020年モデル「NE-BS807」では、新たに「オートクリーン加工」が採用されました。
「オートクリーン加工」とは、レンジ内の天井に施される加工のことで、ヒーターの熱によって油汚れを水と炭酸ガスに分解し、庫内が油でベトベトになるのを防ぎます。
サラサラの天井をキープできるので、お手入れが楽になるのが嬉しいところ。
旧モデルには「オートクリーン加工」が搭載されていないので、お手入れを少しでも楽に済ませたい方には新モデルがおすすめです。
パンのあたため機能
2020年モデル「NE-BS807」には、買ってきたパンを焼きたてのような食感に仕上げてくれる「パンあたため機能」が追加されました。
レンジ、ヒーター、スチームを組み合わることで、パンの種類に合わせた最適なあたためを自動で行います。
機能の使い方も簡単で、自動メニューの中に「惣菜パンあたため」と「ロールパンあたため」の2つがメニューあるので、パンに合う方のメニューを選択するだけ。
メニュー | 合うパンの種類 |
---|---|
惣菜パン あたため | ・ウィンナーパン ・ピザパン ・具入りのデニッシュパン ・カレーパン など |
ロールパン あたため | ・パターロール ・クロワッサン など |
総菜パンや菓子パンなど、パンの種類によって仕上がりを調節してくれるので、忙しい朝にもってこいの機能です。
レシピ数と自動メニュー数の違い
新旧モデルでは、レシピ数と自動メニュー数に違いがあります。
NE-BS807 (2020) | NE-BS806 (2019) | |
---|---|---|
レシピ数 | 203種類 | 199種類 |
自動メニュー数 | 102種類 | 97種類 |
一見すると、新モデルの方がメニュー数が多く魅力的に見えますが、旧モデルにしか搭載されていないメニューもあるので、どちらがいいかは好みとなりそうです。
例えば、2020年モデル「NE-BS807」にだけ掲載されるレシピは次のようなものがあります。
- なすの揚げ浸し
- 豚肉のみそ漬焼き
- にらまんじゅう
- あじと枝豆の焼き寿司
一方、2019年モデル「NE-BS806」にだけ掲載されるレシピの例は次のとおり。
- スナックピザ
- りんごのスナックピザ
- かんたんフォカッチャ
- ポテトブレッド
ちなみに、これらのパンメニューが新モデルにない理由は、次に紹介する「かんたんピザ・パン」機能がなくなったためです。
新モデルの方がメニュー数などが多くはなりましたが、改良というには大げさなレベル感での変更です。
かんたんピザ・パン機能がなくなった
新モデルでは、先に紹介した「パンのあたため機能」が追加された関係で、旧モデルに搭載されていた「かんたんピザ・パン機能」がなくなりました。
「かんたんピザ・パン機能」とは、発酵いらず、予熱なしでピザやパンを短時間で焼き上げる機能です。
「かんたんピザ・パン機能」がなくても、発酵機能やオーブン機能でパンを作ることは可能なので、特に影響の大きい変更とは言えないでしょう。
NE-BS807とNE-BS806の価格を比較
ここまで機能の違いを確認してきましたが、価格面の比較もしておきましょう。
当シリーズの大まかな価格推移の傾向は次のような感じ。
- 発売前の予約価格は約9万円前後
- 6月の発売後は徐々に価格が下落
- 冬頃には底値である5万円台に
- その後は6万円台を推移
以上を踏まえて両モデルの価格を確認してみましょう。
2019年モデル「NE-BS806」は、発売からかなり時間が経過しており、すでに底値を迎えているモデル。
底値からは気持ち値上がりした感はありますが、波はありつつも6万円台を推移しており、初値と比べると十分に安い水準です。
一方の2020年モデル「NE-BS807」、こちらも底値を迎えた後、主に6万円台を推移しており、初値からは3割程度安くなっている状態です。
旧モデルとの価格差はあまり大きくありません。
【結論】おすすめは?
以上、「NE-BS807」と「NE-BS806」の違いを比較してきました。
まとめ
- 新モデルは天井の「オートクリーン加工」で手入れが楽
- その他の機能差は大したことない
- 既に両モデルとも底値は迎えており新旧の価格差は大きくない
と個人的には感じるので、値段が変わらないのであれば、手入れが楽な2020年モデル「NE-BS807」の方がおすすめですね。
ただし、価格は日々変動するので、購入前には各モデルの値段を要チェックです。
おすすめの2020年モデル「NE-BS807」