シャープは「世界一売れた空気清浄機ブランド」として、ギネス認定されたこともある空気清浄機の代表的なメーカー。
コスパの良さから人気があり、種類も豊富なので選択肢が広い点がメリットです。
しかし、その一方で「どれを選べばいいか分からない」という悩みの声も耳にします。
さらに、各シリーズの型落ちとなった過去モデルまで含めるとその数は膨大で、違いが分からず選び疲れてしまうことも。
そこで、当記事では過去モデルも含めてシャープ空気清浄機の比較を行い、高コスパなお買い得モデルを見つけるために必要な情報を4ステップで整理します。
型落ちも含めた新旧ラインナップの中から、現時点での価格も考慮して、具体的なおすすめモデルをお伝えします。
比較表でシャープ空気清浄機の全体像を掴む
まずはサクッと全体像を掴みましょう。シャープ空気清浄機の2018~最新2023年モデルを比較表にまとめました。
シリーズ | 加湿機能 | プラズマクラスター | おすすめ畳数 | 2023年モデル | 2022年モデル | 2021年モデル | 2020年モデル | 2019年モデル | 2018年モデル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KIシリーズ | ○ | NEXT | 約23畳 | KI-SX100 | KI-RX100 | KI-PX100 | KI-NP100 | KI-LP100 | KI-JP100 |
NEXT (2020年以前は25000) | 約18畳(2020年以前は21畳) | KI-SX75 | KI-RX75 | KI-PX75 | KI-NX75 | KI-LX75 | KI-JX75 | ||
約16畳(2020年以前は19畳) | KI-SX70 | KI-RX70 | KI-PX70 | KI-NS70 | KI-LS70 | KI-JS70 | |||
25000 | 約13畳 | KI-SS50 | KI-RS50 | KI-PS50 | KI-NS50 | KI-LS50 | KI-JS50 | ||
約10畳 | ‐ | KI-RS40 | KI-PS40 | KI-NS40 | KI-LS40 | KI-JS40 | |||
約10畳 | ‐ | KI-RD50 (2023年4月発売) | KI-PD50 (2022年4月発売) | KI-ND50 (2021年4月発売) | KI-LD50 (2020年4月発売) | - | |||
KCシリーズ | 7000 | 約13畳 | KC-S50 | KC-R50 | KC-P50 | KC-N50 | KC-L50 | KC-J50 | |
FPシリーズ | × | 25000 | 約24畳 | FP-S120 | - | - | - | - | - |
FUシリーズ | 7000 | 約14畳 | FU-S50 | FU-R50 | FU-P50 | FU-N50 | FU-L50 | FU-J50 | |
約6畳 | FU-SC01 | FU-RC01 | FU-PC01 | FU-NC01 | - | - | |||
約14畳 | FU-SK50 | - | FU-PK50 | - | FU-LK50 | FU-JK50 |
※型番のカラー記号は省略
ここでは簡単な概要だけに留めますが、シャープ空気清浄機には大きく3シリーズが存在します。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
KIシリーズ (上位機種) |
・全て加湿機能あり ・多機能なモデルが多い ・高グレードのプラズマクラスター |
KCシリーズ (定番) |
・一番の売れ筋 ・高コスパ ・プラズマクラスター、空気清浄、加湿のみのシンプル機能 |
FPシリーズ (加湿なし) |
・加湿機能なしのプレミアムモデル ・2023年に新登場したシリーズ ・加湿なしタイプにめずらしい超高性能モデル |
FUシリーズ (加湿なし) |
・全て加湿機能のないモデル ・コンパクト ・蚊取り機能などバラエティ豊富 |
- 予算に余裕があり空気にこだわりたいならKIシリーズ
- 価格重視で人気モデルが欲しいならKCシリーズ
- 加湿は不要ならFP・FUシリーズ
というイメージでしょうか。
型番から分かる各モデルの特徴
難解に見える型番にも実は意味があり、型番を見れば性能や特徴が見えてくるので比較の際に役立ちます。
「KI-SX70-W」
最初の記号 (黄色) |
シリーズを表し、加湿有無とプラズマクラスターのランクが分かる
【加湿】 【プラズマクラスター】 ※NEXT > 25000 > 7000の順に高性能 |
---|---|
中の記号 (赤色) |
発売した年(年式)を表す
S:2023年、R:2022年、 |
数字 (青色) |
最大風量を表し大きいほど高性能(適用面積の広さや清浄スピードに影響)
(例)100は10㎥/分、50は5㎥/分の空気を清浄 |
最後の記号 (灰色) |
本体カラーを表す(先述の比較表では省略)
W:ホワイト、B:ブラック |
例として挙げた「KI-PX70-W」を改めて見てみると、
- KI:加湿あり、プラズマクラスター上位
- S(X):2023年モデル
- 70:最大風量7㎥/分程度
- W:カラーは白
型番の中にも、これだけの情報があることが分かります。
シャープの特徴は?他メーカーとの違い
空気清浄機のシェア3強メーカーを比較しながらシャープの特徴を確認しましょう。
メーカー | 特徴 | デザイン性 | 消耗品のランニングコスト | イオン技術 | 吸引口 |
---|---|---|---|---|---|
シャープ | プラズマクラスター 種類が多い 型落ち在庫が豊富で安い | 機種で異なる多様なデザイン | Ag⁺イオンカートリッジ:税込990円(毎年) 上位機種はプラズマクラスター発生ユニット:税込7,700円(2年毎) | 外部にイオン放出(プラズマクラスター) | 背面吸引 |
パナソニック | ナノイー 多彩な気流で効率集じん 珍しい木目調デザインあり | ボックス型で全体的に薄め | なし | 外部にイオン放出(ナノイー) | フロント&両サイド吸引 |
ダイキン | ストリーマ 定評のある技術力 性能が落ちにくいTAFUフィルター | ボックス型 | なし | 本体内部で強力分解(ストリーマ) 外部にイオン放出(アクティブイオン) | フロント&両サイド吸引 |
ダイソン | 多機能 フィルター性能が高い 独創的なデザイン | スリムな円柱型 | フィルター:税込7,700円(年1回推奨) | なし | 360° |
他メーカーも気になり、横断的に特徴・ラインナップ・個別モデルのスペック比較などを行いたい場合は、おすすめ空気清浄機のまとめ記事を確認してみてください。
本体価格の違い
シャープの最大の特徴は、型落ちとなった過去モデルの在庫の豊富さにより、過去モデルなら低価格で手に入ること。
なお、空気清浄機はモデルチェンジによる大きな変更が少ない家電なので、性能面で旧型モデルが大きく劣ることは稀です。
他メーカーは、安い過去モデルが比較的すぐ市場からなくなりますが、そうなれば新型が安くなるのを待たないと底値で買えません。
その点、シャープは常に過去モデル(前年か前々年モデル)のどれかが底値という状態が多いので、時期を選ばずいつでも安く買える点が魅力です。
ランニングコストの違い
シャープ空気清浄機のデメリットは消耗品のランニングコスト。
ダイキンやパナソニックでは基本的に電気代以外のランニングコストは不要ですが、シャープは機種により定期的に次の費用が発生します。
- プラズマクラスター発生ユニット:税込7,700円(2年毎)
- Ag⁺イオンカートリッジ:税込990円(毎年)
プラズマクラスター発生ユニットの交換が必要なのは、高ランクのプラズマクラスターを搭載しているモデルだけ。
具体的にはプラズマクラスター25000、NEXTを搭載する「KIシリーズ」のみ2年ごとに交換が必要です。
プラズマクラスター7000搭載の機種は交換の必要はありません。
また、Ag⁺イオンカートリッジは、給水タンクのフタに取り付けるので加湿機能のある全機種で必要なもの。
交換費用は高くないですが、毎年交換なので地味に嫌な出費ですね。
給水タンクの衛生状態は、ニオイのトラブルに発展する可能性もあるのでケチることもできません。
吸引口の違い
シャープの空気清浄機は他メーカーと異なり本体背面から空気を吸い込む仕様です。
吸込口を塞ぐと空気を清浄できないので、壁からどれだけ離す必要があるのかがポイントですが、この点、シャープ公式では壁から3cm離すだけで空気清浄的には問題なしとしています。
ただし、公式では同時に「壁と近すぎる場合の壁が汚れる可能性」を指摘しているので、余裕を見て3cm以上の距離を置くのが無難でしょう。
シャープ空気清浄機の選び方【7つのポイント】
たくさん種類がある中から最適な1台を選ぶために意識すべきポイントは次の7つです。
- 適用範囲
- 加湿や除湿の有無
- プラズマクラスターのランク
- フィルター性能
- サイズやデザイン性
- COCORO AIRの対応状況
- 価格
適用範囲で選ぶ
空気清浄機の選び方で、最も重要といえるのが適用範囲ですが、迷いやすい部分でもあります。
重要なポイント
余裕を見て、部屋より少し広めの適用床面積の機種を選ぶのがベスト。
適用床面積の広さは、空気清浄機のパワーに比例します。
部屋の広さに対して、空気清浄機の適用範囲が足りないと、パワー不足で空気がキレイになるのに時間がかかります。
例えば、花粉が家の中に入り込んだら、なるべく早く花粉を除去することが重要ですが、スペック不足で除去に時間がかかり花粉が室内に蔓延すると意味がありません。
空気清浄機にはフル稼働すべき瞬間(外からアレル物質を持ち込む帰宅時など)があり、そのときに「適用範囲の広さ=パワーの強さ=空気清浄の速さ」が求められます。
これが「空気清浄機は、大は小を兼ねる(適用範囲は広いほどいい)」と言われる理由です。
ただし、過剰なものを買う必要はないので、少し余裕をみるくらいの適用範囲で考えましょう。
適用範囲で選ぶ際の注意点
シャープ空気清浄機のスペックを確認すると、次のような様々な「適用範囲」が登場します。
- 空気清浄の適用範囲(加湿OFF)
- 空気清浄の適用範囲(加湿ON)
- 加湿の適用範囲
- 除湿の適用範囲
- プラズマクラスターの適用範囲
選ぶ際の注意点としては、プラズマクラスター・加湿・除湿の範囲は、空気清浄の範囲よりも狭いので気をつけてください。
例えば、シャープの定番モデル「KC-S50」のスペックは次のとおり。
空気清浄 (加湿OFF) | ~23畳(38m²) |
---|---|
空気清浄 (加湿ON) | ~15畳(25m²) |
プラズマ クラスター | 約13畳(約21m²) |
加湿 | プレハブ洋室~14畳(23m²) 木造和室~8.5畳(14m²) |
空気清浄範囲が23畳なのでリビング用に購入したけど「プラズマクラスターや加湿の範囲が足りない」とならないよう注意です。
フィルター性能で選ぶ
シャープの空気清浄機は、機種により採用されるフィルターが異なります。
具体的には次の2種のどちらかが搭載されています。
- 集じん・脱臭一体型フィルター
- 静電HEPAフィルター
集じん・脱臭 一体型フィルター | 静電HEPAフィルター | |
---|---|---|
主な採用機種 | 低グレード機種 | 高グレード機種 |
フィルター性能 | ◯ | ◎ |
交換目安 | 2年 | 10年 |
静電HEPAフィルターは「0.3µmの微小な粒子を99.97%以上集じん」できるうえに、10年間も交換不要な高性能フィルター。
ランニングコストや性能を考えると、静電HEPAフィルターを採用している機種を選ぶのがおすすめです。
プラズマクラスターで選ぶ
シャープの代名詞ともいえる「プラズマクラスター」は、次のような菌・アレル物質などの作用を抑制する効果が期待されます。
- カビ菌
- ニオイ原因菌
- ウイルス
- アレル物質
- 花粉
上位グレードほどイオン濃度が高まり、ニオイの分解・除去スピードが上昇するなど効果が高まる仕様です。
個人的には、7000でも十分だと思いますが、プラズマクラスターにこだわる場合は、よりイオン濃度の高い上位種を選ぶのがおすすめです。
COCORO AIRの対応で選ぶ
COCORO AIRとは
空気清浄機をネットクラウド上のAIとリンクさせ、学習する人工知能が、家庭ごとに間取りや環境、天気などを考慮し、最適な運転を提供するためのシステム。
スマホで情報確認や操作も可能。
無線LAM(Wi-Fi)があれば、対応機種でCOCORO AIRを利用することができます。
- 天気や生活に合わせ運転最適化
- AIが学習し自分好みの運転を自動選択
- 汚れ具合など空気情報をモニターできる
- フィルターなどの交換目安をお知らせ
- AIが無駄な加湿を抑制し吸水の手間を減らす
- シャープ製のエアコンと連携し空気のトータルケア
などが、COCORO AIRの対応機種では可能となります。
正直、無くても困りませんが、あればちょっと便利にワンランク上の空気管理ができるプラスαの機能です。
具体的なスペックの違いを比較
ここまで、大まかな特徴や選び方の基準をお伝えしましたが、ここからは最適な1台を選ぶために、各モデルの具体的なスペックを確認していきます。
気になるモデルがあれば、ぜひ型落ちとも比較してみてください。
空気清浄機は新旧の機能差が少ないにも関わらず、型落ちは最新モデルよりも圧倒的に安く買えることが多いので、機能差が許容できるのであれば型落ちは有力な選択肢となります。
最新モデル | デザイン | 型落ちとの比較 | 口コミ | 特徴を一言で | 最大風量 ()内は加湿運転時 | 空気清浄適用床面積 ()内は加湿運転時 | フィルター | フィルター交換目安 | プラズマクラスター ランク | プラズマクラスター 適用範囲 | 加湿範囲 | 最大加湿量 | 除湿範囲 (60Hz) | COCORO AIR 対応可否 | 最大運転音 ()内は加湿運転時 | サイズ | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KI-SX100 | 新旧モデルの違い | - | 最上級モデル | 10m³/分(8.1m³/分) | ~46畳(37畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | NEXT | 約23畳 | プレハブ洋室~28畳 木造和室~17畳 | 1,000mL/h | × | ◯ | 53dB(50dB) | 幅427×奥行345×高さ700mm | 約16kg | |
KI-SX75 | 新旧モデルの違い | - | 業界トップクラスの加湿 | 7.5m³/分(5.9m³/分) | ~34畳(27畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | NEXT | 約18畳 | プレハブ洋室~25畳 木造和室~15畳 | 900mL/h | × | ◯ | 52dB(48dB) | 幅395×奥行305×高さ650mm | 約13kg | |
KI-SX70 | 新旧モデルの違い | 口コミ | ハイグレードモデル | 7m³/分(6.3m³/分) | ~31畳(29畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | NEXT | 約16畳 | プレハブ洋室~21畳 木造和室~12.5畳 | 750mL/h | × | ◯ | 51dB(48dB) | 幅395×奥行265×高さ650mm | 約12kg | |
KI-SS50 | 新旧モデルの違い | 口コミ | プラズマクラスターにこだわるなら | 5.1m³/分(3.6m³/分) | ~23畳(16畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | 25000 | 約13畳 | プレハブ洋室~17畳 木造和室~10畳 | 600mL/h | × | × | 51dB(43dB) | 幅384×奥行230×高さ619mm | 約7.9kg | |
KC-S50 | 新旧モデルの違い | 口コミ | ハイコスパ定番モデル | 5.1m³/分(3.4m³/分) | ~23畳(15畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | 7000 | 約13畳 | プレハブ洋室~14畳 木造和室~8.5畳 | 500mL/h | × | × | 52dB(42dB) | 幅 399×奥行230×高さ613mm | 約7.5kg | |
KI-RD50 | 新旧モデルの違い | - | 加湿・除湿もオールインワン | 5.1m³/分(5.1m³/分) ※除湿時:4.5m³/分 | ~21畳(21畳) ※除湿時:~19畳 | 集じん・脱臭一体型フィルター | 2年 | 25000 | 約10畳 | プレハブ洋室~11畳 木造和室~7畳 | 400mL/h | コンクリート住宅~13畳 木造住宅~6畳 | × | 54dB(54dB) ※除湿時:51dB | 幅350×奥行285×高さ656mm | 約13kg | |
FP-S120 | - | - | 加湿なしの高スペック | 12m³/分 | ~53畳 | 静電HEPAフィルター | 10年 | 25000 | 約24畳 | × | × | × | × | 54dB | 幅333×奥行330×高さ578mm | 約11kg | |
FU-S50 | 新旧モデルの違い | 口コミ | 加湿不要ならコスパ良くおすすめ | 5.1m³/分 | ~23畳 | 静電HEPAフィルター | 10年 | 7000 | 約14畳 | × | × | × | × | 52dB | 幅 383×奥行209×高さ540mm | 約4.9kg | |
FU-SC01 | 新旧モデルの違い | 口コミ | シャープ史上最もコンパクト | 1.5m³/分 | ~6畳 | 集じん・脱臭一体型フィルター | 1年 | 7000 | 約6畳 | × | × | × | × | 48dB | 直径190×高さ330mm | 約2.0kg | |
FU-SK50 | - | - | 蚊とコバエも取れる | 5.1m³/分 | ~23畳 | 静電気HEPAフィルター | 10年 | 7000 | 約14畳 | × | × | × | × | 51dB | 幅391×奥行281×高さ540mm | 約5.9kg |
シャープ空気清浄機のおすすめモデル
最後に、これまで多くの空気清浄機を比較してきた筆者(家電アドバイザー有資格者)の目線でシャープおすすめモデルを紹介します。
おすすめ選定の前提
- 機能差が少ないなら価格の安い型落ちモデルを積極的におすすめ
- フィルターは「静電HEPAフィルター」推し
- 「COCORO AIR」は、おまけ程度
フィルターは空気清浄の心臓部なので、高性能な「静電HEPAフィルター」の一択です。
また、COCORO AIRは、空気清浄力に直結しないオプション部分なので優先順位は低めで考えています。
ハイコスパの売れ筋定番モデル「KC-S50」
「KC-S50」は、シャープ空気清浄機のエントリーモデルに位置づけられており、一番売れているシリーズです。
薄型コンパクトでも、それなりに高性能で、価格が安いため「そりゃ売れるよね」というモデル。
空気清浄機に対して強いこだわりもなく「人気モデルをコスパ良く手に入れたい」という方に最適です。
特徴
- 静電HEPAフィルター搭載
- 空気清浄は23畳まで対応
- プラズマクタスター7000を搭載し13畳まで対応
- 加湿もOK
- 型落ちは1万円台
「KC-S50」は2023年に発売された最新モデルのため、まだまだ価格が高いです。
前々年となる2021年モデル「KC-P50」は、性能が同じにも関わらず、かなり価格が安くなっています。
発売時価格は最新モデルと同様に45,000円前後でしたが、今なら半額以下の値段で手に入るのでおすすめです。
-
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加湿が不要なら「FU-S50」
「FU-S50」は、先に紹介したエントリモデルー「KC-S50」の加湿機能がないバージョン。
「KC-S50」と比較すると、フォルムは少し違いますが性能は同等で、加湿機能がない分メンテンスが簡単なところがメリットです。
特徴
- 静電HEPAフィルター搭載
- 空気清浄は23畳まで対応
- プラズマクラスター7000を搭載し14畳まで対応
- シャープの加湿なしモデルの中で最も高性能
- 底値は1万円台
当シリーズも最新モデルと機能的に同等の型落ちモデルが存在します。
おすすめの型落ちは2021年モデル「FU-P50」で、発売時の価格は3万円前後でしたが、今では底値圏を推移しており、半値に迫る勢いです。
ひとつ悩むのは、先に紹介した加湿機能付きの「KC50シリーズ」の型落ちと価格差がそこまでないこと。
「もしかしたら加湿機能も使うかも」という場合は、「KC50シリーズ」を選んでおくのが無難です。
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バランスの良いハイグレードモデル「KI-SX70」
プラズマクラスタのグレードや清浄力などの性能にこだわるなら「KI-SX70」がおすすめです。
エントリーモデルと比べ、空気清浄力やプラズマクラスターが高性能にも関わらず、価格は最上位モデルの半額程度とバランスのとれたモデルです。
上位機種はサイズが大きく圧迫感があるのがデメリットですが、当シリーズは上位種と比べて薄いことも選定理由のひとつ。
モデル | サイズ (幅×奥行×高さ) |
---|---|
KI-SX100 (最上位) | 427×345×700mm |
KI-SX75 (No.2) | 395×305×650mm |
KI-SX70 (No.3|当シリーズ) | 395×265×650mm |
特徴
- 静電HEPAフィルター搭載
- 空気清浄は31畳まで対応
- プラズマクラスターNEXTを搭載し16畳まで対応
- COCORO AIR対応
- 加湿あり
- 底値は3万円台が目安
型落ちを選ぶ際の注意点として、当シリーズは2021年に大きなモデルチェンジが行われています。
価格面では2020年モデル以前の型落ちに軍配が上がりますが、性能は2021年以降のモデルの方が優れているので悩ましいところ。
機能重視の場合は、2021年モデル「KI-PX70」がおすすめです。
一方、価格重視であれば、今のおすすめは2020年モデル「KI-NS70」ですが、後継機種とはデザイン性なども大きく異なるので要注意です。
-
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以上、シャープ空気清浄機の特徴、選び方、おすすめモデルの紹介でした。